8月28日:VAVAを辞した後、ホーチミン廟周辺を大釜さんの案内で散策している間に、私は、郵便局でクアンガイ省へ送る奨学金の手続きをしました。その後合流して、ご案内したのが、撃墜されたB52爆撃機の機体の一部が落ちているヒュー・ティエップ湖です。その前で、記念写真に入りました。撃墜したのは、1972年12月27日の夜中の11時05分だそうです。撃墜の当事者は、第72連隊第285防空ミサイル部隊でした。
ヒュー・ティエップ湖の前の通りの人の家の軒先で、将棋を指す若者。必ず、そばで見ている人がいます。この外野が結構うるさいのです。 平和の証拠ですね。次に私が、ご案内したのは、ここ(下の写真)です。アメリカ大統領候補のマケイン上院議員と関係のある場所です。
ハノイ市内にある大きな湖・西湖にしがみつくようにくっついている湖、チュク・バク湖と言います。漢字で書くと竹白湖です。きれいな名前ですね。その湖畔にひっそりと立つ小さな碑。
そこには、こう書かれてあります。
「1967年10月26日、チュクバク湖で、首都ハノイの市民と軍人が、イエンフ-発電所上空で撃墜されたA4B1戦闘機のパイロット・ジョン・マッケイン空軍少尉を逮捕した。これは当日に撃墜された米軍機の1機にすぎない」
マッケイン少尉のハノイ爆撃は、当時6回目の任務だったといいます。後日、マッケイン上院議員がこの碑の前に立った時、「私は、共産主義には降伏したつもりはない」と言ったそうですが、降伏という意味の単語や文章はこの碑にはありません。
マッケイン空軍少尉を捕まえた一人、マイ・ヴァン・オンさんを、チュク・バク湖畔の自宅に訪ねたことがあります。当時で86歳でしたから、生きていらしたら、94歳にはなっています。とにかく小柄で元気のいい方でした。
「午前11時頃、突然、防空サイレンがなった時、私はこの家にいました。防空サイレンが聞こえたので、50メ-トル先の防空壕にいきましたが、すでに満員で、入るには入りましたが最後で、外にいたも同然でした。その時アメリカの戦闘爆撃機が2つの編隊を組んで飛んでくるのが見えました。その時、北ベトナム防空部隊が対空ロケットを放ちました。それが後ろの戦闘機の尾翼に当たって尾翼が落ち、その後戦闘機は墜落しました。そして、白いパラシュ-トが飛び出しました。それが、チュク・バク湖の真ん中に落下したので、私はすぐ泳ぎました。当時の私は、上半身裸です。短いパンツをはいているだけでした。ようやく白いパラシュ-トの所に泳ぎ着いたら、パイロットが5メ-トルくらい沈んでいたように思いました。背中にはパラシュ-トがまつわりついていました。パイロットは死んだと思いました。すぐ引っ張りあげようとしましたが、太っていて大変重かったです。とにかく、水面まで引き上げました。」
と、まあこんな感じで話してくれました。
さて、マケイン上院議員は、大統領になれるのか? 私は3-7で無理だとみています。
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