写真(1)受領者グエン・ティ・ホアさんは、今年から大学生です。ホーチミンの大学に入りました。お母さんは、ディン・ティ・セーさん。今年53歳。戦争中はチュオンソン連隊559部隊で戦う。ホアさんが2歳の時お父さんは亡くなりました。お父さんは、南ベトナム政府軍につかまり、虎の檻で有名なコンダオの刑務所に5年間入れられたそうです。たくましいお母さんセーさんの手一つで、育てられました。母親のセーさんは、私たち支援隊の活動に大変協力して下さっている方でもあります。
詩人ハイネは、「母はつねに私の心のなかにいる」(番匠谷英一訳 『ハイネ新詩集』)とうたっている。心に母がいる人には、安心があり、勇気がわく。その母に報いようとする時、無限の力がみなぎる。・・・・と、恩師は小説に記しました。
ホアさんは、「将来は銀行員になりたいです」と言いました。私は、「銀行を作って下さい」と、お願いしました。
低所得国で貧困から抜け出すための現地の女性の潜在能力を利用した方法の成功例としてバングラデシュのグラミン銀行のことを思い出したからです。グラミン銀行とその銀行設立者にムハマド・ユヌス総裁がノーベル平和賞が贈られましたね。低所得国では、女性の地位が低く、一生懸命働いても女性が貧困から抜け出すのは簡単ではありません。それを無担保融資で可能にしたグラミン銀行。これまで660万人(ほとんど女性)に貸付け、98%が返済されているとか。
ホアさんは、今問題の財政・金融を勉強すると言うことでした。こういう世界危機がおきないように・・そのためにはいいチャンスです。
ニンビン省の体育大会で「金メダル」をかくとくしたのが良い思い出だそうです。
写真(2)は、ファム・ティ・ナムさんです。お母さんは、ファム・ティ・ティンさんで、54歳です。チュオンソン連隊559部隊に所属していました。お父さんは、ファム・ダン・カインさん56歳です。
ナムさんは、高校2年生。「将来は警察官になりたい」と、希望を膨らませます。お母さんの身長を軽く抜いた長身の女性です。
もう一人も、高校2年生のラ・ティ・トゥ・チャンさんです。この日、ご両親とも来てくださいました。お父さんは、ラ・チ・キーさん。59歳。お母さんは、ファム・ティ・ビンさん57歳です。
トゥ・チャンさんは、スチュワーデス希望でした。ベトナムでは花形の職業なんでしょうね。
トゥ・チャンさんの分だけ、証書の文言をご紹介しておきます。
蓮の花奨学金証書
ラ・ティ・トゥ・チャンさん
紅河デルタにある寧平省。10世紀には首都があった歴史ある地で、トゥ・チャンさんが勉学に励めるように、愛のベトナムさわやか支援隊として1年分の勉学資金の一部150万VNDの奨学金をお贈りします。自分の大切な生き方の魂の部分をしっかり持ち、その自分に誇りを持てるように、たくさん勉強してください。
2008年8月27日
受領者側署名
生徒母親 Pham Thi Binh
寧平省旧兵士連絡会会長TranThiBinh
贈呈者側署名
愛のベトナムさわやか支援隊 宮尾 和宏
立会人 日本国静岡県三島市 金原 昇
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