8月26日 イエンドンA小学校のひと教室。急ごしらえの保健室になった。校庭で音楽療法を進めている間に、一クラスずつ、生徒が教室に送られてきた。名古先生が、右手に懐中電灯をもって、診察を始める。
お医者さんの行為は、安心を与える尊い行為だ。
皆、少し緊張。あまり大きな声で無駄話をする子はいなかった。やはり緊張しているからか。でも、それがまた可愛い。
この子たちは、1年間にどのくらい、お医者さんと面と向かう機会があるのだろうか?
名古先生のすぐそばで、教職員学校がメモをとる。医者知らず・・の健康も素晴らしいが、病気になっても絶対負けない強い意志の持ち主にもなってもらいたい。
将来は何になりたいの? 何を夢見ているの? お父さん元気? お母さんは何してるの?
写真を撮りながら、こんな質問をしてみたかったな・・・。
この田舎に住む子ども達の将来に、何が待っているのだろうか?
間違いなく、この子たちの親が苦労した戦争だけはないことを確信したい。
どんな平和が待っているのか? どんな人生がまっているのか? どんな人が待っているのか?
君は強そうだな。 君は恥ずかしがり屋かな? 君は足が速そうだな? 貴女の得意な勉強は? その後ろの君は?
みんな、ピオニールの赤が似合うなぁ。
「桜梅桃李」という言葉がある。その中で、一口に「桜」といっても、300品種を超える種類があるそうだ。それぞれの花が誇らしく咲き香るように、この学校にも、いろいろの児童がいる。それぞれの個性があり、それぞれの使命がある。
あなた達に言っておきたい。「粒ぞろい」ではなくていいんだよ。「粒ちがい」がいいんだよ、って。桜だけじゃなくていいんだよ。君は桜、貴女は桃でいいんだ。
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