すると、この二人が、重い車椅子の段ボール箱を運んでくれる。写真は、こちら向きの青年がレ・タイン・ソン君といい、外務省のタインさんの息子だ。その相方は、兵庫県からきた高三の伊藤啓太君だ。
二人とも、よく運んでくれた。ありがたかった。そのソン君は、まもなく留学で日本にきて、兄貴のいる富士市で住む。
車椅子は押せば軽いが、新品をお届けすることになっているので、箱は持ちにくく、ずしりとくる。
タイビン省枯葉剤被害者協会のハイン会長が、支援隊の車椅子が一番良くて、綺麗だと太鼓判を押してくれた物だ。
2番目の在宅訪問は、ファム・ヴァン・チュオンさん宅だ。左は、日本から運んできた衣類を贈呈する鈴木正子さん。
ファム・ヴァン・チュオンさんは37歳。1971年生まれ。おや?と思う方がいるだろうが、第二2世代だ。
チュオンさんの父親のファム・ヴァン・バイさんは、ベトナム戦争中、国道9号線やコントゥム省で従軍した兵士で、最後はクアンチ省の戦場で戦死をとげたという。
その第2世代のチュオンさんは、生まれた時から両足が内側に向き合う奇形性をもち、2歳の時に入院し、整形手術を受けた。見た目は障害は残っていないように見えた。
だが、その障害は明らかに第三世代である自分の可愛い子どもたちに引き継がれてしまった。
上の写真。中央が 第1子 ファム・ティ・アンさん (12歳) 車椅子を贈呈した。第2子 ファム・ティ・タムさん(11歳)は、右の子。 足は手術済みだが、難聴のため補聴器贈呈。耳は聞こえるようになった。車椅子贈呈も約束をしたが・・・。第3子、ファム・グエン・ハオちゃん(4歳)は、一番左の子。耳が聞こえるか確信がない。足の手術が出来るか? 検査してあげたい。
次女のタムちゃんには、車椅子を贈呈する約束をしたが、もう一度、ホーチミン市の整形外科の権威トー先生に診てもらう必要がありそうだ。
リハビリで歩けるようになるのか、再手術が必要なのか。歩ければそれにこしたことはない。この若さで、できれば車椅子に頼らない方がいいと、私は思う。この子にどこまで可能性があるのか知りたい。タムちゃんの再診の可能性を探ってみたい。
お父さんのチュオンさんに支給されている枯れ葉剤被害者としての手当はたったの23万ドン。子どもの成長に連れて、今後農業で養って行くには厳しいものがある。
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