上の写真。2007年8月20日の昼下がり。このすばらしい子どもたち笑顔はどこからくるのでしょうか? ひとえに、新谷文子という音楽療法士の心の中にある”子どもたちに喜んでもらおう”という一念からきたものである、と私は思っています。
この瞬間、子ども達は、最高に愉快であり、幸福なのです。この屈託のない笑顔。純粋そのものの笑顔です。普段お尻に手を当てただけでは、こんなに笑顔は出ません。新谷文子さんが、一緒になって”子どもの心に溶け込んでいる”からです。
上の写真も、彼女が面白いことを言っているから、笑っているわけではありません。1年間満を持して、この日のために遠いハノイにやってきた気持ち・・・もっと格好よく言えば、”楽しみながら、枯れ葉剤の被害者の子どもたちの体を運動させてあげたい”・・・・これに賭けてきたのです。そして、1年間の勇気をしっかり戴いて、彼女は帰ります。
体調は十分ではなかった彼女。ベトナムに行く前も「行くべきじゃない」と止める人がいたそうです。「でも、行きます」と。
子ども達が、こんなに美しい笑顔をもっていることを、私たち大人は絶対に忘れてはならないと思います。本来、皆が平等にもっている笑顔です。それを引き出してくれた新谷文子さんの、”心の魔術”は、磨かれてきたように思います。
北米の先住民族が持つ「すべてを輪と見る」思想。「輪」の中の自分。その自分の行動が、後の世代にどんな影響を与えるかを考えて行動すると言われています。
この友好村の「輪」は、信念の輪でもあり、正義の輪でもあり、もちろん人間の輪でもあり、平和の輪でもあります。そして、私たちの支援の輪でもあります。
「ちょっと、君たち!、周りの皆はしゃがんでるよ!」
真ん中の水頭症の少年も、大きくなりました。第2世代の枯れ葉剤被害者として、この友好村では草創の子どもです。
はいりたての頃の表情が、今も脳裏に蘇ります。普段でも笑顔を絶やさない子ですが、今は何やら真剣そのもの。
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