8月24日(金):この項は、ニンビン省その2の続きである。
わが支援隊は、攻勢を継続し、苦しむ559部隊の方々にと、衣類の贈呈をさせて頂いた。泉康夫先生から、まずビンさんに代表して受けて頂いた。
さらに、丸山竜一さんからも、ビンさんに受け取って頂いた。
われわれがお送りする衣類は、かなり厳選されていて、古着といえど新古品に近いものが多い。
この後、大釜芙美子副会長個人から、女性兵士に、くじ引きで空くじ無しの素敵な贈り物があった。
この席には、発足したばかりのニンビン省枯れ葉剤被害者協会のタ・クアン・チン副会長(白いシャツの方)が出席してくれた。
そして、この写真で一番左のチャン・ゴック・ウェンさんもご夫妻で出席してくれた。ここに御礼を申し上げたい。
チン副会長ご自身、障害のお子さんをお持ちの方である。下半身麻痺にもめげず車椅子を使って学業に励み、現在ハノイ外国語大学でフランス語を専攻していると窺った。
歌が得意のビンさんからも歌の御礼があったあと、私たちを代表して、大釜会長と小生は、ホー叔父さんの顔写真が 入った石の置物を頂いた。 小生の分は、「自分の部屋をベトナム風にする」という高三の伊藤啓太君に日本に持って帰ってもらった。
ニンビン省には、枯れ葉剤被害者の第2世代が5000人もいるのである。
そして、故国に青春を捧げた女性兵士で、300人が、出産できない、或いは未婚の女性がいるのである。
ベトナム戦争の被害は留まるところを知らない。少しでも、われわれとともに痛みを分かち合いたいと、切に思うのである。
私たちが、在宅訪問し、激励していく理由がここにあるのである。
われわれが毎年定宿にしているキンド・ホテルの社長ド・タイン・ティさんも、1972年のクアンチ省でのアメリカ海兵隊との激戦。93人の突撃隊の数少ない生き残りだ。グエン・ヴァン・ティエウ大統領が直かにヘリで戦場に激励に来たほどの力の入れようだった。
「生きて帰れるなんて・・・全く思いもしなかった」とポツリ。
いま、生きていることが不思議な人は、どこにもいる。
2007-09-12
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