2010-10-06

支援の旅(41)ヴィンフック奨学金1

ヴィンフック省の奨学金贈呈ですが、その前に、6月に下見に訪問した時に、当地の枯れ葉剤被害者協会ハ・ミン・タン会長からうかがったお話をまとめておきます。

ヴィンフック省は、ベトナム戦争時代、10万人を軍隊に送りました。戦死は1万人です。負傷者7000人。枯れ葉剤の被害者2000人を生みました。親の世代,つまり第一世代は1972人います。第二世代は1428人で、第三世代の数は不明です。

癌、不妊症、脳神経異常、糖尿病などを患い、苦しい生活を送っています。第二世代も、不自由な障害者として生まれてくることが多いです。障害者の6割が、貧困家庭にいます。国の手当はありますが、貧困者の中で、一番貧困と言えます。

ヴィンフック省の枯れ葉剤被害者協会は、2005年に創立されました。●被害者を把握し、被害者に権利を与えること。●国内国外に呼びかけて、支援を求めること。●アメリカと正意義の戦いをすること。を活動の目標に置いています。

省の枯れ葉剤被害者協会は、期待に応えた活動をしていると思います。ベトナムのNPO 法人、外国の団体からの支援も始まっています。一つの基金を作って、被害者のために使っています。外国や国内からの支援で、基金に繰り入れています。

地方自治体からの補助金で、今年(2010年)は3軒の家を新築し、1軒を改築しました。

奨学金も授与しています。現在、当省では、奨学金が必要な人は110人ほどいます。被害者を観光にも連れていっています。しなくてはならないことがたくさんあって、被害者の住宅を今年は45軒新築する必要がありますし、改築は55軒にも及びます。生活支援も250世帯が必要としており、大変です」(要旨)

同席された方の中で、ラオスで従軍していた方が、戦争時代、兵士は智恵を絞って戦っていたという有名な話をしてくれました。

炊事はすれども、煙は出さず、進軍すれども足跡は残さず・・・」と。

それでは、最初は、グエン・ティ・ヴィンさんです。
ヴィンさん(1995年生まれ)
蓮の花奨学金証書

   NGUYỄN THỊ VĨNHさん

愛のベトナムさわやか支援隊(あいあい眼科クリニ

ック)は、ヴィンフック省VAVAタン会長のご推薦に

より、真心をこめてヴィンさんに、1年分の奨学金150

万VNDを贈呈し、学生生活を応援します。

  何のために生きるのか? しっかりした目的観のない

生き方は、荒海を、羅針盤もなく漂うようなものです。

「自分」のことだけを目的にすれば、心は“利己主義”

に支配されます。人生は、それだけではありません。

  「何のために生きるのか?――幸福になるためであ

  る。自分も他の人も共に幸福にすることが人生の目的

  である」「自分も他人も幸福にすること」を目指す行動

  にこそ、「自分」を輝かせる道があります。

「人のために灯(あかり)をともしてあげれば、自分の

前も明るくなる」という名言があります。そうすることで、

  自分の中にある「無限の力」が解き放たれます。

2010年8月10日

愛のベトナムさわやか支援隊会長   宮尾 和宏

立 会 人  宮尾 和宏       Miyao Kazuhiro
さわやかな笑顔ですね。
次は、グエン・フォン・リンさんです。
グエン・フオン・リンさん(1995年生まれ)
蓮の花奨学金証書

   NGUYỄN PHƯƠNG LINHさん

愛のベトナムさわやか支援隊(あいあい眼科クリニ

ック)は、ヴィンフック省VAVAヒエン会長のご推薦

により、真心をこめてリンさんに、1年分の奨学金

150万VNDを贈呈し、学生生活を応援します。

  太陽の限りないエネルギーは、どこから生み出され

  るか。それは、1500万度、2500億気圧の中心部

で、間断なく起きている核融合反応です。

  「太陽の心」とは、無限の勇気です。希望です。冷え

きった人々の魂を温め、蘇らせる「やさしさ」です。

闇を照らす慈愛の光です。

  スイスの大哲学者は、「光はつねに闇を攻撃する。

闇は光と一緒に存在しない」と言いました。

あなたの生命に、心の中に、「太陽」は厳然と存在

しています。毎日を、明るく、そして快活に。

2010年8月10日

愛のベトナムさわやか支援隊会長   宮尾 和宏

立 会 人  北 村 登 喜 子 Kitamura Tokiko
このリンさんが、あとで、奨学生代表として、挨拶をしてくれます。(つづく)
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