駅員が「こんな大きいもの、持ち込まないで」と言いました。「冗談じゃない、これは、明日からの活動のためのリポビタンDだ」と言った所で理解されませんが、持ち込みには成功しました。
奥井さんがずいぶん働いてくれて、列車に乗って上からいくつものスーツケースを引き上げてくれました。かつ食料を入れた箱も。
が、狭い客室には置く場所がありません。なんとかベッドの下に押し込んだものの、収納できない私物が出ました。列車は、もうハノイ駅を離れています。これは、全員に配って胃に収納して貰うしかない・・ということになりました。出発、即「めし」となった次第です。
ハノイ駅19時発のS1号という統一列車。ダナンまでの停車駅は、タインホア(Thanh Hoa)、ヴィン(Vinh)、ドンホイ(DongHoi)、ドンハ(DongHa)、フエ(Hue)、ダナン(DaNang)と6つです。が、もうすでにどこか止まっています。単線だから、仕方がありません。幸い、6号車の1番から15番までのベッドでまとまっています。
でも、4人部屋を注文してあったのに、取れたのは、6人部屋。
なぜか?の説明が、ベトナム外務省タインさんからありません。鷹をくくって、予約が遅かったのか・・・。因みに、4人部屋だと、1段目のベッドは65万ドンで、上は64万3千ドンです。あとで、「ホーチミンまで行く人が4人部屋が優先だ」と聞ききました。それは、外務省の言い訳かな? 真偽のほどを私は疑っています。
驚いたのは、列車がタインホアに到着した時でした。私の部屋は、外務省のタインさん、通訳のアインさん、と私で、後は見知らぬ客3人です。そのうちの一人、乗客のおばさんが列車の乗降口に飛んで行き、一人の男の子を連れてきました。ぐずらなければいいが・・でも・・・どこに寝せるんだ???床と言うことも考えられます。
切符もちゃんと持っているから、もぐりではありません。なんと、その後、狭い中段で2人きちんと寝ていました。ベトナム人は凄い!!
宮尾会長は、すでに上段にあがって、寝込みの態勢。
少しほっとしたのは、冷房が寒いほど効いて喉をやられそうですが、暑くて寝られないということはなさそうでした。 上段の人は、大変だったと思います。
やがて、私も眠りに落ちました。皆は、どのくらい寝られたのでしょうか?
翌朝気づくと、列車はかつての南北の国境だったベンハイ川もすでに通過していました。
寝静まるベトナム人客を起こさないように、列車のトイレに綺麗な朝日を撮りに行きました。ベトナムにしては、比較的きれいトイレのようでした。
宮尾会長が、「あれはどっちに向かってするんですか?」と、早速聞きにきました。
「大きいときは、壁に背中を向け、小さいときは壁に向かって・・」と言いました。かつて、大きい物をしながら、小用も足せるように、きんかくしの板を持ち込んだ人がいたと聞いた事があります。嘘かも知れません。本当かも知れません。ある時は前向き、ある時は後ろ向き、牛若丸のように、クルクル向きなど変えられませんから、本当かも知れません。
朝、車内の売り子さんがきて、皆が腹ごしらえを始めました。私はどろどろのコーヒーを皆のために注文しましたが、評判は良くありませんでした。もっと、あっさり飲める物を売るべきではないでしょうか・・・売り子さん?
そのうち、タインさんが客室で、コーヒーをひっくり返しました。彼は、素早くモップを持ってきて拭きました。だが・・・どこかでみたモップ。そう、あの便所にたてかけてあったもの。それって、ほんとうにきれいだったのでしょうか????? 大や小は付いていないのでしょうか?
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