飛行機が枯れ葉剤を撒布しているのを見たことがあるはずです。
「見たことありますよ。霧みたいでした。枯れ葉剤を撒いた地域で、水も飲みましたよ。何も知りませんでしたからね」
1974年に結婚したご主人は2004年に、60歳で肺ガンで亡くなりました。ご主人は、健康がすぐれなかったので戦争は免除になったそうです。「夫も、枯れ葉剤被害者でした」と、タムさんは言いました? しかし話の中では、ご主人が、枯れ葉剤の被害を受けたきっかけとなる話は聞かれませんでした。
タムさんは、月に70万ドンほどの枯れ葉剤被害者手当を受けています。
ご夫婦には、3人の子どもがいましたが、2人(次男、長女)は死亡し、今一人長男フイン・ゴック・トアンさんが残りました。タムさんからすれば、ほんとうにかけがえのないご長男です。トアンさんは、今年35歳。両親が結婚した年に生まれました。
下見の日、タバコを吸っていました。1日10本とか。これが多いか少ないかは別です。私は、おせっかいと思われてもいいと覚悟の上、禁煙を呼びかけます。少なくともタバコは半減して頂きたい・・との強い気持ちです。がん細胞を作る最大の原因は、タバコです。たばこをやめれば、30%はリスクを減らせます。トアンさんは、半減や約束してくれ、握手もしました。お母さんと大事なお子さんへの副次的影響を考えれば、当然です。
次が大事なところです。
子どもさんが2人亡くなったときは、おかしいなと思わなかったですか?
「2人とも頭は大きく、目は開きませんでした。頭が大きかったので、帝王切開で生まれました」
2人のお子さんは、何年くらい生きていたんですか?
「2人とも、1時間くらいしか生きていませんでした。直ぐ死んでしまいました。とてもショックでした」
その後、タムさんは、「子どもを産めない体になった」と言います。これまで私が取材してきたご婦人たちに共通している問題です。生殖機能に障害を起こしたのでしょうか。ダイオキシンは怖い・・。
ここでは、名古先生にお孫さんの目を検診して頂きました。
また、三田村さんには、タムさんの体を施術して頂きました。
今年も、皆様からの寄付金で、豚を1軒に2頭贈らせて頂きました。豚に名前を付けて、贈呈書とともに、差し上げました。
豚贈呈にあたりましては、早期に寄付金を下さった方のお名前を贈呈書に入れさせて頂き、また、今回初参加の方、2年連続でご参加下さった方のお名前も入れさせて頂きました。
それぞれ、発音練習もして頂きました。発音はお上手でしたよ。結構、これで雰囲気は和やかになりますね。
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