2009-09-26

支援隊ツアー09(24) クアンガイ13-1

豚支援の最後は、ドゥックフォーのゴ・ヴァン・チャンさん宅です。
ご主人のゴ・ヴァン・チャンさんは、1954年生まれです。55歳。
奥さんのゴ・ティ・トゥアンさんは、1958年生まれです。51歳です。
豚支援は、岩浅洋子さんからのご寄付で買わせていただきました。岩浅さんの「岩」をとって、「がんちゃん」にしました。もう1頭は、三田村真希さんのお名前をとって、「まきちゃん」としました。
ここは急遽、豚支援が決まったので、贈呈書が作れませんでしたが、間違いなくクアンガイ省枯れ葉剤被害者協会ドゥックフォー支部から購入代金が贈呈されています(写真)。
衣類は、金原理絵子さんから、ダインちゃんに贈呈して頂きました(2枚目の写真)。
チャンさんご一家(右3人)

チャンさんは、現在は公務員ですが、戦争中は、1970年から1975年まで、クアンガイ省からクアンナム省にかけて、野戦病院で従軍。軍医付きの医療補助員でした。チャンさんは内科専門に医療補助したそうです。16歳で戦場ですから・・・医者の資格は持っていません。

「負傷兵はものすごく多く、薬が足りませんでした。特に消毒液の不足は目に余りました」と、当時を振り返りました。

チャン少年は、どんな気持ちで、負傷兵、傷病兵の治療にあたったのでしょうか。目にしたものは、少年の心に、強烈なインパクトを与えた思います。

衣類を金原理絵子さんから

チャンさんの両親は、抗仏戦争に参加しているそうです。
チャンさんのお父さんは、1963年に亡くなっています。50代だったそうです。チャンさんが、わずか9歳の時です。
チャンさんの母は1975年に死亡。58歳で亡くなりました。

ご一家に子どもは3人。
1)長男 社会人
2)次男 大学生 ホーチミン市にいる。 「空手をしています」と、チャンさんが教えてくれました。
男の子は二人とも元気だそうです。

3)長女 ゴ・ティ・キム・ダインさん。1993年生まれ。16歳ですから、理絵子さんよりほんの少し年下です。神経障害があります。国からの手当ては受給していません。

歌をきいてくれるダインさん(右から3人目)

この家への豚支援は、急に決まりました。
グエン・ゴック・ソンさんの家が、豚を飼うことができないから・・と説明を受けました。ソンさんの家は、お粗末でした。あまり小さいので、私は家畜の家と思いました。でも、土地はあるのです。その家に行き着かないうちに、協会の方が引き返してきました。家の人が不在だったからかと思いました。何が何だかわからないまま、翌日、「あの家は豚を飼えないから・・」といわれ、このチャンさんがその代わりだというのです。貧しいからこその豚支援なのに・・思いつつ、もっと詳しい理由はその場では言われませんでした。

仮に手が足りなくて飼えない・・ということであっても、私は、会って話をしたかったのです。また、豚支援が唯一絶対ではないわけで、話せば何か知恵がきっと浮かん出来ると思うのです。もうちょっと、明確な詰めをしないといけないと思いました。時間を作って会いに行く姿勢が必要だを感じました。

緑陰音楽会
私たちは、庭に出て、緑陰で歌を歌いました。豚贈呈の在宅訪問最後のお宅でした。
(つづく)Posted by Picasa

0 件のコメント: