クアンガイ省の朝。たくさん撮った朝の写真から４枚を選び、谷川俊太郎さんの詩を載せてみました。小生のアナウンサー時代の先輩のお話にヒントをえました。
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生きる／谷川俊太郎
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと惑るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと
（中略）
雲を突き破って曙光が差した
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
朝焼けに今日の無事を祈る
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと
薄墨色に重なる山にも人は住む
生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたのてのぬくみ
いのちということ
雲の上には無限に広がる空がある
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