ある方からちょっと前に、質問がきました。ベトナムの民話をしりたいのですが・・・。私もほんの少ししか知りません。今日は、その一つです。
日はとっぷりくれて、彼女にはどこに行く当てもないので、ディアは了承しました。彼は、女の人を、ちっぽけな茅葺きの小屋に案内しました。家の中には、竹のベッド以外には何もありませんでした。ディアは、表で寝ることにしました。昔、むかし、あるところに、ティエンとディアという二人の貧しい孤児が住んでいました。
ある日、ディアは、友人のティエンに、こう言いました。
「ティエン、人に雇われて働いていると、いつまでたっても貧乏から抜け出せない。あなたは頭がいいんだから、どうして勉強して役人になろうとしないのか? ぼくは君を支えるためにそれまで働くよ。うまくいったら、富を分けあおうよ」
ある日、ディアは、友人のティエンに、こう言いました。
「ティエン、人に雇われて働いていると、いつまでたっても貧乏から抜け出せない。あなたは頭がいいんだから、どうして勉強して役人になろうとしないのか? ぼくは君を支えるためにそれまで働くよ。うまくいったら、富を分けあおうよ」
ティエンは、この話に同意して、学校に入学の手続きをしました。一方、ディアは、二人が食べていくために、昼も夜も働きました。ティエンは、10年間勉強して、殿試の第一級の博士号を取得しました。彼は、高級を保証され、大きな家をあてがわれました。
嬉しい知らせを聞いたディアは、働いていた農場を辞め、粗末な私物を売り払い、ティエンに会うために旅に出ました。ティエンの家に着くと、ディアは、ティエンの召使いから追い払われてしましました。ティエンは裕福になり権力ももったので、もう旧友とは縁をきりたくなったのです。
女の人は、彼の腕に手を置いて聞きました。
「結婚しているのですか? 私をあなたの奥さんにしてくれませんか? 私は妖精です。あなたを助けるようにと、仏様がここに送ってくれたのです」
この話は本当とは思えませんでしたが、妖精はディアの小屋を豪華な家に変えてしまいました。彼女は、ディアの父の命日に、大きな宴会を催す準備をした。彼女は、ティエンを招待しては・・と言いました。
招待しに行ったディアの豪華な衣装をみて、ティエンは、ばか丁寧な言葉で挨拶しました。しかしながら、ティエンは、この旧友にそっけなかったのです。「私の家からあなたの家までの道を花で埋めたら、あなたのお父さんの命日の法事に出席しよう」と。
妖精は、魔法を使って、その道に花でびっしりと敷き詰めました。ディアが金持ちになったと思ったティエンは、命日の法事に出席することにしました。ティエンの豪華な家と絶世の美人の奥さんをみると、ティエンの心に嫉妬の気持ちが湧いてきました。
「とっかえっこをしないか。君の家と奥さんをボクが引続ぐよ。そのかわり、役人のボクの地位をあげるよ」
ディアは同意し、契約書に調印すると、二人はそっくり交換しました。しかし、翌朝、ティエンは、茅葺きの小屋の中にいる自分を発見した。豪邸と美人の妻は消えていました。
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