蓮の花奨学生からの便り（２）

今日から、２０１０年の奨学生から送られてきた手紙を随時、ご紹介しますが、（１）は、昨年の１２月３０日にすでに掲載させてもらいました。
今日は、フート省のホン・ハインさんの手紙です。困難に必死で頑張っている姿が読み取れます。

タインさま
愛のベトナムさわやか支援隊会長と皆様へ


まず初めに、皆様のご健康と、会のお仕事が順調に進めるようにお祈りします。


私は、グエン・ティ・ホン・ハインと申します。フート省ヴィエッチ市で、愛のベトナムさわやか支援隊から奨学金を頂いたメンバーの一人です。まず、お手紙が遅くなり、申し訳ございませんでした。11月に皆様に手紙を出したいと思っていましたが、学校の試験や家族のことで忙しくて手紙を書けませんでした。


母は病気による痛みで、毎日大変苦しんで生活しています。父の病気はガンでした。父のガンを治すために、家族全員が頑張ってきましたが、やはり治すことは出来なく、父は亡くなりました。

父の死で、家族全員が辛い思いをしています。精神的な面から家族の経済問題まで大変困っています。私は学校へ行きながら、母の世話をしています。兄は今までより多く残業をして、夜中の仕事をしてもまだ生活は大変です。

この話をしました理由は、私の手紙が遅れたことを説明したいからです。そして、皆様にご理解を頂きたいと思います。母と家族は、皆様からの愛情と奨学金に大変感謝しています。

このことはずっと忘れることはありません。会の皆様と、ベトナム・フート省枯れ葉剤被害者協会に固くお約束致します。


皆様の応援に応えて、これから一生懸命勉強して、良い社会人になれるように頑張ります。

最後にもう一度ありがとうございます、と申し上げます。

いつも皆様のご健康のことを祈っております。愛のベトナムさわやか支援隊の皆様、いつもお元気で仕事をしてください。

ヴィエッチ市、2010年12月25日

NGUYEN THI HONG HANH

あの日のさわやかなホン・ハインさんの姿が印象的だったがゆえに、こんな大変な苦労をされている文面をみて、飛んでいって励ましてあげたい気持ちです。お母様のご病気が何かわかりませんが、お手伝いをしながら、勉強されている姿を想像しています。冬から春に変わる日、雨から晴れに変わる日が必ず来ます。この苦境を切り開いてほしい、頑張り抜いてほしいと願っています。今の時の苦労があったから、今、欣喜雀躍できるようになれたという自分史を作って下さい。お母さんに笑顔を浮かばせたい・・喜んでもらいたい・・それが一番身近な平和闘争だと思います。絶対に負けないでください。こちらからもお手紙をだします。　北村　元
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