ご支援下さった皆様に、厚く厚く御礼を申し上げます。
今回のベトナム枯れ葉剤被害者支援は、愛のさわやかベトナム支援隊始まって以来の規模になりました。と申しましても世間からみればお恥ずかしいほどで、大言壮語するほどのものではありません。
タイビン省、ニンビン省などで車いす38台、タイビン省で103個の補聴器の贈呈。3施設で毎年恒例の音楽療法士による音楽療法の提供。うち1施設で洗濯機2台の贈呈。タインホア省立孤児院では、10年来の念願であった日本式のカレーライスを、われわれのグループとベトナム人共同で作り、70人の孤児に振る舞いました。大好評でした。枯れ葉剤被害者協会では、アメリカでの裁判の訴訟に対して金銭支援をしました。また、ニンビン省では、余命が短いと診断されているニャンちゃんに、生活改善支援として、おかずが買えるように1年分の金銭支援とハノイのバクマイ病院での輸血入院の保証をしました。また、ハイフォン市では、2患者宅を在宅訪問し、生活支援と激励をしました。 そして、各所で、皆様から頂いた新品の衣類や古着をたくさん・・・差し上げました。
以下に、今次ツアーの概要を、9回にわたって連載でご報告させて頂きます。
9月19日午後2時過ぎにハノイのノイバイ空港に到着しました。まずは、20日からの行動に備えて、男性は全員、ベトナム床屋で整髪(カットックといいます)しました。洗髪・マッサージ付きで一人230円。コーディネータのベトナム外務省職員タインさんの知り合いの床屋に出かけました。 この間、女性軍は、元NHK国際局の加藤則夫さんと懇談会を持ちました。加藤さんのご協力、ありがとうございました。
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9月20日午前は、友好村で、新谷(しんがい)音楽療法士の指導で、音楽療法で始まりました。この日は、われわれにゲストが加わりました。枯れ葉剤の被害を調査するベトナム資源環境省33委員会のハンさんという女性職員です。日本の奈良大学へ留学したことがある優秀な方です。「勉強になるので参加させてください」と、上司の許可を得て参加してくれました。また、元NHK国際局ベトナム語担当の加藤則夫さん(ハノイ在住)も、参加してくれ、音楽療法と障害の子どもたちとのふれあいを楽しんでくれました。
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上の写真は、友好村の子どもたちに好かれるベトナム外務省プレスセンターのタインさん。「肩、揉んであげようか」 「ありがとう、もっと強くね」
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この友好村は、韓国復員兵からの援助もあって、建物が増設され、入所出来る子どもの数も増えてきました。そこで大変なのが、洗濯する衣類の数。そこで、私たちは、日本製の自動洗濯機2台を贈呈するとともに、 子供用の質のいい古着を差し上げました。
ここは、豚を飼育していて、豚の糞を集めてダイジェスター消化槽もどきの装置からメタンガスを発生させ集めます。そのメタンガスを火力にしています。ハノイ郊外ですが、24時間給湯ができる省エネタイプの施設です。基本的にメタンガスは大気に垂れ流し状態です。その設備を見学したあと、3年前に植えたマンゴの木の成長ぶりを確認しました。17本植えたうちの何本かは、だめになったようです。「来年は植樹しよう」と言う声が期せずしてあがりました。
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そして、友好村の時もそうでしたが、知らず知らずのうちに、というか、気づいたら、子どもたちがマイクを持って答礼の歌を歌ってくれていました。心のある子どもたちです。不思議ですね、2施設で相談した形跡は全くないのに・・。私たちにとって、日本に持って帰れないうれしいおみやげでした。
この日、通訳のマイさんは、大活躍。新谷さんのアシスタントとして、しっかりとベトナムの子どもたちに意志を伝えてくれました。そして、ビデオを一生懸命撮ってくれたのは、大東文化大学の4年生鯉渕梓さんでした。鯉渕さんは、大東文化大学に留学したマイさんの後輩に当たります。偶然ですね。どうもありがとう。ザッ・カムーン。
ところで、この日の2施設で、ひょんなことから毎年訪れる静岡のグループのことを耳にしてしまいました。彼らは、30分しか滞在しなかったというのです。次回は、「私のボランティア論」と題して小論を掲載します。(続く)
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