2011-02-28

蓮の花奨学生からの便り(15)

15回目は、クアンガイ省のグエン・タン・ニャット君からです。今、ホーチミンで勉強しています。
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2011年1月15日、ホーチミン市

宮尾 和宏様

長い間連絡しませんでした。

まず、皆様のご健康とお仕事はいかがでしょうか?現在、冬が終わり、春に入ります。日本の冬はとても寒いですか? 無理なさらないように、ご健康にお気をつけください。ご家族のお幸せと楽しい生活ができるように祈っております。
私はホーチミンへ行ってから5ヶ月になりました。現在ホーチミンの経済大学で勉強しています。ホーチミンでの最初の頃、元気でしたが、環境になかなか慣れなくて、時々風邪など引いてしまいました。

ホーチミンはとてもうるさくてにぎやかです。日本も発展しているので、多分皆様にはこのうるささに慣れていると思います。ホーチミンへ来たら、色々なことが分かりました。人と自動車やバイクが混じって時々渋滞なってしまう時があります。

大学の勉強がちょっと忙しかったので、手紙を書くのが遅くなりました。12月には前期の試験準備等あり、それにホーチミンへ来たばかりなので、郵便局の場所が分かりませんでした。住んでいるところから学校まで自転車で50分かかり、遠いです。疲れますが、それも運動だと思っています。今回は初めて家族と離れて遠いところへ勉強に来ましたので、家族のことをとても思い出しています。田舎の静かな景色や雰囲気を思い出し、ホーチミンの賑やかさとは全然違います。しかし、好きな専攻に入れるように、頑張ります。

あと半月で田舎へ帰りますので家族に会えます。お正月を家族と楽しく迎えます。今度は初めて家族と離れたので、話をすることがきっと沢山あります。また、友達や先生や両親などに会えることを考えるだけで胸が一杯になり、とても楽しみです。

学校まで遠いですから、午前の授業がある時に朝5時に起きて準備していきます。今、やっとここの生活に慣れてきましたので大変だと思わなくなりました。これが日常の生活だと考えられるようになりましたのでもう大丈夫です。

皆様に安心して頂くために、近況をご報告しました。これから学校へ行かないといけませんので、失礼致します。授業が終わってから、この手紙を出しに行きます。皆様のアドバイスを聞きたいと思います。皆様にご健康や幸せや仕事の成功がありますように、祈ります。

NGUYEN TAN NHAT
f15250
ニャット君
お手紙ありがとうございました。元気な様子、とてもうれしいです。日本は、そんなにうるさくありませんよ。騒音防止条例というもありますし・・・私も、ハノイの騒音に慣れるまで、結構時間がかかりました。でも、最終的には慣れませんでしたよ。
大学までの遠い道のり・・・50分の自転車通学・・・大変でしょう。ホーチミンは、もう真夏に入りつつあるのではないでしょうか?
暑い日の自転車通学も大変でしょうし、また、交通が激しいホーチミンで、十分すぎるほど交通に気をつけてください。君に何かあれば、育ててくれたご両親が最大に悲しみます。
絶対無事故で、大学の4年間を終えてください。お願いします。

奨学金の証書に、私はドイツの大詩人ゲーテの言葉を引用して、こう書きました。

「君は、上に向かって登るのか、下に向かって沈む

かだ。強大な勢力を得て勝利するか、服従して敗北
するかだ。苦しみ悩むか、凱歌をあげるかだ」

いかに苦しくとも、上に向かって上り坂を登っていってください。
また、お会いできたときに、ホーチミンでの生活の話を聞かせてください。良い成績を願っていますよ。

上り坂といえば、今ベトナムの友好国、インドネシアでは、大渋滞が起きています。
簡単にいいますと、こうです。

ジャワ島西部のメラク港とスマトラ島南東部のバカウヘニ港をつなぐ路線で、通常は3時間足らずで通過できるが、2月21日以降、一週間にわたってトラックとフェリーの渋滞が続いています。渋滞の全長は11キロ。大型トラック2000台が巻き込まれているそうです。


 空腹と疲労に見舞われたトラック運転手たちは家にも帰れず、政府に怒りを。「もう3日間も身動きが取れない。我慢の限界だ。有り金も尽きたから食料を買うのに携帯電話を売ったよ」と、トラック運転手もいる。別の運転手は、車で寝てる間に財布を盗まれたと言う。

 これに比べれば、ホーチミン市はまだはるかにいいでしょう。
愛のベトナムさわやか支援隊since 1990
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