2007-05-21

ご報告1 クアンガイ省に車椅子5台 贈呈

今回の訪越(5月9日~5月18日)で、私たちが昨年9月にクアンガイ省に贈呈した5台の車椅子を受領された方の写真を受け取りました。私たちは、昨年、ベトナムがアメリカで起こしている損害賠償訴訟の原告の第1号フィフィ先生を通じて、援助の手が薄いクアンガイ省に5台の車椅子を贈りました。

今年1月に、フィフィ先生は、故郷のクアンガイに運んでくださいました。心からの御礼を申し上げました。また、まだまだ多くの方が車椅子を必要としていることも分かりました。

3回にわたって、ご紹介します。

先ず、ファン・ティ・フィ・フィ先生のクアンガイ省の被害者概要説明です。

「愛のさわやか支援隊が下さった車椅子はとっても役立ちました。大きなプロジェクトも大事ですが、小さなプロジェクトも必要です。まだ何人も助けてあげたいなと思う人がいます。

例えば33歳の男性で未婚で、お父さんと暮らしている人がいます。この人の場合、自分の生活に苦闘しながら、近所の子どもにITを教えているのです。

クアンガイ省は、アメリカ軍による虐殺事件のあったミライ村のある省です。最近、クアンチ省でも、アメリカ軍による40人の虐殺事件があったと証言したアメリカ人医者がいたと、Tuoi Treという新聞が報じていました。

ハティン、クアンチ、クアンガイの3省は、極貧の省として知られています。クアンガイ省には、現在9000人あまりの16歳以下の子どもの被害者がいます。そのうち施設に入っている人は、わずか90人。政府の恩恵を受けているのは1%に過ぎません。

いま、アメリカの『和解と発展のための財団』のスーザン・ハモンドさんという副理事長が援助を計画してくれています。10万米ドルで収容施設を作る計画です。ここに50人収容、200人が通うことの出来る施設にしようと言うことです。土地は確保しました。後は建てるだけです」と、仰っていました。

それでは、クアンガイ省枯れ葉剤被害者協会会長のお礼状をご紹介します。

拝啓 大釜様、三島グループ、レ・ドック・タイン様、ベトナム外務省様

クァングァイのダイオキシン/オレンジ剤被害者協会はファンティフィフィ先生から車椅子5台を頂きました。私は(代理で受領した)ホー・クィ・ガイと申し、クァングァイ省のダイオキシン/オレンジ剤被害者協会の会長です。

ハノイで2007年1月8日に受領致しました。皆様に厚くお礼を申し上げます。そして、もし機会がありましたら、是非皆さんに私たちのところに訪問していただきたく存じます。私たちの所はベトナムの中部で、貧しい所です。戦争の影響でまだまだ沢山の枯れ葉剤被害者がおります。

重ねて御礼を申し上げます。皆さまに贈呈式の時の写真をお送り申し上げます。

皆様の末永いご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

 
サイン 及び (会長)印

(1)
氏名:ファム・ゴック・クイ

症状:脳性麻痺

住所:クアンガイ省ドゥック・フォー郡フォー・クオン村バン・タック社
1組

生年:1992年 今年15歳

父親:ファム・スアン・フイン (公務員)

子どもは二人。うち一人が障害。国から支援を受けている。

【お礼状】

ベトナム社会主義共和国
独立・自由・幸福

感謝状

父親のフィンと申します。
息子は両足不自由で、両手も弱くなってきました。日常生活も出来ません。

おばあちゃんと私ども夫婦で面倒をみています。私はとても悲しんでいました。

三島の皆様の親切のおかげで私は車いす一台を、クァンガァイ省枯れ葉剤協会から直接いただきました。

おかげさまで息子を外に連れていけるようになりました。他の人にも会わせてあげるるようになりました。私はとても嬉しくまた、自信が持てるようになりました。

三島の皆様、そしてクァンガァイ枯れ葉剤協会に厚くお礼を申し上げます。

皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
2007年2月28日  ファン・ゴック・クイ



(2)
氏名:ファム・タイン・チュン

症状:生まれながらにして不自由

住所:クアンガイ省クアンガイ市ギア・チャイン 3組

生年:1972年生まれ 今年35歳

職業:宝くじ売り

奥さん:ディン・ティ・ミー(1975年生まれ)子ども2人 

チュンさんの両足を比較してください。右足と左足の太さに大きな差が見られます。                       
                         
【フィフィ先生のお話】
「チュンさんの家は、かなりの貧困です。奥さんが手伝って、クアンガイ市で、本当に小さな店で宝くじを売っています。奥さんが頑張っても、宝くじ売りでは、たかが知れています。 そういう人々は、毎日必要なお金が入ってくる訳ではありません。敷地はありますが、家の格好をなしていません。ブルーの化学繊維のシーツで覆われているだけです」


【お礼状】
拝啓 日本の皆様、ファンティフィフィ先生、クァンガァイ省枯れ葉剤被害者協会様へ

私はファン・タイン・チュンと申します。
本日、この手紙を通じて、私と、私よりもっと不幸の人に対して寄せられた皆様のご親切にお礼を申し上げます。

皆様、戦争が終わって30年以上経ちましたが、ベトナムの人々の中にはまだ悲しんでいる人が沢山います。私もその中の1人です。片手と片足が不自由です。私の両親は戦争に参加して、父は病気で死んでしまいました。母は全く意識が戻りません。私の人生はとても悲しいです。

今、毎月政府から35万5000ドンの支援を頂いております。

先日、皆様から車いすを戴き、私はとても感動いたしました。私達のために皆さんが苦労してくださいましたことに。

私達には皆様のような優しい気持ちが必要です。私も自分の家族があります。体は不自由になっておりますが、心は自由です。

私は車いすを使って、妻と子供のために宝くじを売っております。今、私の夢は家族と一緒に幸せに暮らせることです。妻と2人子供と小さな貧しい家に住んでおります。
政府、そして皆様のご支援を頂ければ、私達の生活も少し楽になるはずです。皆様のご支援をお願い致します。

もう春がやって来ました。皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
これで失礼いたします。

2007年2月28日 ファム・タイン・チュン
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