2007-05-08

ギャリー・グリーンさんから

ギャリー・グリーンさんから来た手紙

自分の本をご紹介するのは、実はかなりの勇気がいるものです。
実は、この本は今年2007年2月に出版されました。
全文英語です。ちょっと宣伝することをお許し頂けるなら、価格は税込み630円です。出版社は梨の木舎です。03-3291-8229。


この本が出版されたいきさつを簡単に申し上げます。
2005年8月10日のベトナムの第2回枯れ葉剤の日に、この本の日本語版が出版されました。「出版しました」のではないのです。多くの人のご協力がなければ、出版できなかったものです。

そして、その本をご覧になった日本のある大学の元教授が、費用を負担して下さり、この英語版の出版にご協力下さいました。一面識もない小生にです。
大変にありがたいことでした。

そして、順序からいけば、小生の娘、当地シドニーに住むクリスティーナ・ギヨームさん(ジャーナリストのご経験ある素敵な若奥様)、出版社の梨の木舎の羽田ゆみ子社長、元大学教授の教え子の田中由紀子さん、他の方々のお力をお借りして、日本語版と同じ表紙の本が世に送られました。

本当に有難うございました。厚く御礼を申し上げます。

清水先生のお気持ちは、アメリカにも連帯の強力な輪を作ろうよ・・と言うことだと解釈しています。それを肝に銘じて、アメリカにも送る考えにしております。

このブログの読者で、あそこに送った方がいいというアメリカの団体があれば、お教え下さい。

そして、私は、そのうちの1冊を、枯れ葉剤の被害ではなく、『ダウ・ケミカル』というかつて枯れ葉剤を製造した企業のニュージーランド工場の近くで、ダイオキシン被害に遭われたギャリー・グリーさんに贈呈しました。

その彼から、ご自分が被害者として登場しているニュージーランドのテレビ局「TV3」のドキュメンタリーのDVDを返礼として受け取りました。立派なドキュメンタリーでした。
言語のバリアーがあり、全部を理解したわけではありませんが、ダイオキシンの惨禍を描いた力作でした。

彼の手紙の一部をご紹介します。

「私は、貴兄に、ニュージーランドのTV3が制作した90分のドキュメンタリーを贈呈したいと思います。これは、2006年10月23日に全国放送されたもので、”撒こう”です。私は、このドキュメンタリー・フィルムの中で、ニュージーランドのニュー・プリマスのダウ・ケミカル化学工場の反対側で働いている時に、ダイオキシンに汚染された被害者として登場しています。健康に対する影響は、不能にするものです。2003年8月以来、通常の仕事が出来なくなりました。今、障害者施設に住んでいて、原因不明の病気として病院に頻繁に通っております。

ニュージーランドの事故補償公社が言うには、自分の生涯のWHO最大基準の6倍にも達するダイオキシンが工場から出たと証明することはできないということでした。だから、彼らは、補償費を払うことは出来ないと言うのです。20年以上にわたってこの工場が排出した排出物や漏洩で、2500人以上が汚染されたのです。そして、多量の疾病と死者を作り出しています。

保健省は、ついに ニュー・プリマスのダウケミカル化学工場周辺のパリトゥトゥ地区の人々

が、ダイオキシンに汚染されたことを認め、人々のダイオキシンレベルが高くなっていたであろうという事実を受け入れたのです。Posted by Picasa
故に、、政府が汚染されたかも知れない人々の血清検査をする必要はないと言いました。そして、一人当たり、2190ニュージーランド・ドルの費用では、大半の人にその余裕はありませんでした。
私は、個人的には幸運で、私の健康がなぜこのようになってしまったのかを調べるためにあるゆる手を尽くした後、やっとパース(オーストラリア)の病院が血清検査を引き受けてくれました。
私は、自分のサイト(dioxinnz.com)の全読者に、貴兄の本を紹介させてもらいます。このサイトは、私がダイオキシン汚染者のための闘争と、犠牲者として公正で正義のある解決、補償を求める運動のために開いたサイトです。
ギャリー・グリーン 拝
支援隊を代表して、ギャリー・グリーンさんと被害者皆さんのご健康の回復、補償交渉と正義ある補償の獲得が実現することを祈っております。(北村 元記)

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