ビンさんを訪ねて、地元の枯れ葉剤協会の人がどうしてもたどり着けない。
確かに、ベトナムの人を訪ねるのは難しい。番地が飛んでいたりする。
とんでもないことだ、とこういう時に感じる。
何分待ったか。
行っては、戻り・・・・。
ビンさんの家の手前1キロほどのところに、きれいな花が咲いていた。
すかさずパチリ。
受領者:ファム・ヴァン・ビンさん。
お父さんは、ファム・ヴァン・フンさん。
お母さんは、トゥエン・ティ・ホアンさんといいます。
子どもは4人。
1)1979年生まれ。
2)1981年生まれ。
3)1985年生まれ。
4)1986年生まれ。この4番目の子がビンさんです。
下の写真でお分かりのように、ビンさんの足の形が変形です。
タインさんの指導で、早速車椅子の扱い方を実習しました。お父さんは、自宅から前庭に出る段差に、スロープを付ける約束をしてくれました。寄り安全に使ってもらえると思います。
お父さんの入隊は、1972年8月。
歩兵としてクアンチ省に長く駐屯しました。
その後中部からサイゴンに向かった。
1978年除隊。
二日間のタイビン滞在で、目標の5台の車椅子の宅配を完了しました。二日でわずか5台。少ないことは百も承知です。しかし、10台持ってきて、事務所において、「はい、取りに来てください」・・これは私たちには出来ないことです。
タイビン省枯れ葉剤被害者協会のハイン議長が、「支援隊の配布は数は少ないけど、被害者家族から高い評価が寄せられています。私たちは職員2~3人で、山のような仕事をかかえており、支援隊が現場に入ってくださり、大変嬉しく思います」と、感謝の気持ちを述べてくれました。
家庭環境を見て、お話をさせてもらって、喜ぶ笑顔をみて、初めてわれわれの仕事は完結します。
ビンさんの家に入る時には全く気づかなかった広大な水田が広がっていました。こんな広い畠があったのか・・と。 もう実りの季節を迎えようとしています。
外務省のフンさんが一枚取ってくれました。宮尾事務局長とのツーショット。さわやかな風でした。
季節も環境も違いますが、中国の柳 宗元(りょう そうげん)という詩人の「江雪」という詩を思い出しました。
千山(せんざん) 鳥 飛ぶことを絶え
万径(ばんけい) 人(じん)蹤滅(しょうめつ)す
孤舟(こしゅう) 蓑笠(さりゅう)の翁(おう)
独(ひと)り釣る 寒江(かんこう)の雪に
どの山にも鳥の飛ぶ姿は絶え、どの小道にも人の足跡が消えている。ぽつんと一艘の小舟、蓑と笠を身にまとった老人が、白一色の雪の渓谷で一人、釣り糸を垂れている、という意味です。
タイビンに来てみれば、われわれたったの4人。車椅子をもって・・・人の喜ぶ顔をひたすら求めて・・。何かこの漢詩に通じる物があるような気がするのです。
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