2007-05-22

支援隊活動報告2007年春 タイビン省1

このたび、5月9日~5月18日まで、ベトナム南北で支援隊として2007年初の活動を行いました。これは、そのご報告です。参加者は、大釜一男会長、宮尾和宏事務局長、北村 元 登喜子の4名です。現地から、ベトナム外務省のレ・ドゥック・タインさん、同じく外務省のグエン・ファン・フンさん です。
贈呈(1)

ラム・ヴァン・タン(Lam Van Tan)さん。
69歳。

右耳は機能していません。左耳も、大声ではなさないと、勿論通じません。

補聴器は左耳を使用しました。

「先日、補聴器のことを詳しく聞きました。慣れるまでに2~3週間かかると言われました」と、話す。

通じた時のお顔は、輝いていました。


1965年に北ベトナム人民軍に入隊。
1967年8月、歩兵として戦場に赴く。

戦場は南部で、タイニン省、ホーチミン市(旧サイゴン市)クチ、ドンナイ省、カンボジアにも出入りしていた。

枯れ葉剤の撒布は、数えられないくらいほどたくさん戦場でみた。特にタイニン省で。

B52の爆撃を受けたこともしばしば。タイニン省には、67年から72年まで駐屯した。

戦争が終わって、サイゴンに入った。


だが、カンボジア紛争のために、1979年からカンボジアに再度出征した。

1987年9月1日除隊。

長い戦地での生活。
 
左上の写真は、前列中央がタンさんご夫妻。


「腰がいたくて動けないこともある」と言うと、大釜会長が、自分用に持参した鎮痛消炎剤を差し上げました。

心配していた奥さんが、何度も何度も御礼を言って涙を流して喜んでいました。

人の話が自分の耳に聞こえるほどうれしいことはありません。
少しでも役にたてたことは、支援隊の大きな喜びです。
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