理絵子さんの希望で、風船教室を開きました。長い風船を使って、「犬」を作るのです。結論を先に書きます。多くの子どもたちが興味を持ってくれて、大変に良かったと思います。たくさんの笑顔を作ってくれた理絵子ちゃん、ありがとう。
簡単なようで、ちょっとしたところに難しさがあります。 ひねり技が、コツですね。性格がひねれれていたら、だめかな。
なぜゴム風船は丸く膨らむの?
空気を送ると、風船の中の圧力が高まってゴムが伸び、「表面積が小さくて容器が最も大きい形に膨らむの。これが球形だね。最も自然で美しい形になるの。
膨らむ前の形としてはどんな形でも作れるよ。でも、ゴム風船は丸く膨らむ性質が強いため、四角にはならないよ。完成前にほとんど破裂しちゃうよ。これは空気の圧力がバランスよく入らないためで、形を作るなら、理絵子ちゃんが作っているみたいに作るしかないよ。
じゃあ、ゴム風船を長く置いておくとどうなるの?
ゴム風船は天然ゴムを原料としているから、時間の経過とともに生分解するの。これは植物が腐る現象と同じで、輪ゴムが切れやすくなるのは、そういうことなんだ。
そうか、ずっととっとけないんだ。
でも、いいじゃん、こんなに楽しんだんだもの。
じゃあ、空に飛んでいった風船は、どうなるの?
ついうっかり飛ばしてしまったゴム風船の行く末だね・・・一部では空へ飛んでいったゴム風船はやがて海に落ち海の動物に害になるんじゃないかって心配する人がいるね。でもね。専門家による広範な調査の結果、こういう例が事実だったと確認されたことはこれまでに1件もないようだよ。アメリカ魚類・野生動物機関のキャッシー・ベックさんが、8年間に死んだ439頭のセイウチの体内からもゴム風船は1個も見つからなかったと言ってるよ。
では、空に飛んでいった風船は?
研究ではね、こういうゴム風船のほとんどは上空約8000メートルまで上昇するんだって。ジェット機の巡航高度より下だね。風船はそういう高度で7.3倍にまで膨張し、その高度のマイナス40度ほどの気温で凍結し、粉々に分裂して、散らばって地上に落ちてくるということがわかっているらしいよ。
0 件のコメント:
コメントを投稿