9月21日は、日本がベトナムと国交を樹立した日です。今年は、日越が国交を樹立して36年目になります。その記念の日の1ヶ月前に、お誕生日を迎えた方がいます。今回の参加者のお一人、名古 良輔先生です。VN316便でダナンからハノイへ戻った私たちは、夕食のためにレストランに直行しました。
海外でお誕生日を迎えるということは、かなり偶然に近いものがあると思います。海外に住んでいるか、そのためにだけ海外に行くことは別として、なかなか旅行中にお誕生日が巡りくるということはありません。名古先生は、どんなお気持ちだったのでしょうか。去年は、確かハノイ到着日がお誕生日だったように思います。
ワインで乾杯した後、名古先生に捧げる金原 昇楽団長のお祝いの演奏がありました。このためにわざわざ作って下さった竹笛による演奏です。完成までには、かなりの時間がかかったようです。「工場に行ったら、結構作ってありましてねぇ・・」とは、奥さんのお話です。気に入ったものが出来るまで作る・・名工の精神が輝いていますね。
いい音を出すには、口元の出来具合が重要らしいです。いや、いい音色、さすが楽団長の見事な演奏でした。器用な方です。製作から演奏まで、一貫作業です。色を添えてくださり、ありがとうございました。
お祝いの演奏 その2は、ハノイ音楽院の美人生徒さんによる一弦琴の演奏で、10曲近く演奏してもらいました。
一弦琴は「ダン・バウ」といいます。普通は、楽器を指し示す接頭語の「Cai」をつけて「カイ・ダン・バウ」とヴェトナム語で発音します。
「ダン」は楽器を示します。また、「演奏する」という意味にもなります。ヴェトナムの楽器は、「ダン・チャイン」「ダン・ニ」....など、みな最初に「ダン」がつきます。
「バウ」は「ひょうたん」としての意味です。これは楽器の左にある共鳴機が「ひょうたん」のかたちをしているからですが、このほかに、膨らむ 膨らます・・などの意味があります。
1000年の歴史を持つこの楽器。増幅機の役割を果たす瓢箪に竹の柄をつけ、細長い箱の上に弦を一本張ったもの。
奏者はこの弦を右手のピックで弾くのですが、左手の竹の柄を動かすことによって張力を加減しながら、余韻のなかで旋律を作っていきます。
三田村さんは、椅子にあがって、何を撮ろうとしているのでしょうか?
名古先生の奥様 来年はご一緒に。
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