理絵子さんが、立ち上がりました。緊張しているのが分かります。 落ち着いて!!!
「私は、ベトナムへ来て、普通ではなかなか体験できない貴重な経験をさせてもらいました。
私が一番心に残っているのは、12歳で体重が4キロという女の子とそのお母さんのことです。途中で泣きそうになるのを何度もこらえて話をつづけてくれるお母さんの姿をみて、何ともいえない感情が湧き上がりました。その姿に私も泣きそうになってしまいました。でも、ここで泣くことはお母さんや周りの方にあまりにも失礼だと思い、必死でこらえていたのですが、最後に、お別れの挨拶で抱きしめられた時、お母さんがすごく暖かくて、強くて、少し涙がでてしまいました。
私は、この活動で、枯れ葉剤の被害を受けた方達の辛さと、その人たちを支える周りの人達の辛さを知ることが出来ました。被害者本人はもとより、支える方達の苦労はさらに大きく重いものかもしれないとも思いました。
すごく嬉しかったことがあります。友好村で、ハンディキャップを持った子供達とふれ合った時のことです。はじめは、私達が準備していた「バルーン遊び」を楽しんでくれるかどうかとても不安でしたが、子供達はすぐに打ち解けてくれて、ささやかな遊びのプレゼントを心から楽しんでくれました。とても幸せそうに、明るい声をあげてよろこんでくれて、私のほうが幸せにしてもらいました。本当にうれしかったです。
ベトナムに来られた事に心から感謝しています。ありがとうございました。
静岡県三島市 金原理絵子
トゥ会長は、立ち上がって、理絵子さんと握手をしました。
「感動しました。涙がでそうです。多くの人に聞いてもらいたいエッセーです」と、最大の評価を頂戴しました。同席したイー部長、ダム部長も、今にも涙を流しそうにして、拍手を送っていました。
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