開会の辞で、アメリカ側を代表して、イーニ・ファレオマヴァエガ聴聞小委員会議長は、アメリカ軍がヴェトナム戦争中にベトナムにほぼ8,000万リットルの有毒化学物質を撒布し、その結果は、何百万ものベトナム人が枯れ葉剤被害者に帰したと語った。
聴聞会では、ベトナム側、アメリカ側科学者、及び目撃者は、ベトナムの人々と環境に有毒化学物質が与えた有害な影響についてのレポートを読みあげた。目撃者も多くの関連質問に答え、米国の政治家に対する勧告を行った。
マーシエル副国務次官補は、枯れ葉剤関連問題における米越協力はかなり効果をあげており、米越対話・グループが得たものを凌ぐことがわかった、そして、アメリカ政府が心を開いて効果的方法で枯れ葉剤問題の解決に最善を尽くだろう、語った。
メアリー・ドーラン(障害者のための米全国組織副会長)氏は、「アメリカ政府がヴェトナムにおける人道活動に継続して援助を続けなければならない。将来的には、アメリカが技術協力と対外援助を提供してきたように、米国はこの問題に対してもっと責任を果たさなければならない」と主張した。
ヴォー・クイ教授(註1)は、証人として聴聞会に出席し、第2回の聴聞会を評価した。同教授は、第2回の聴聞会は、第1回と比べて更に細部にわたって議論されたことを確認し、多数の参加者を引きつけ、多くの人々の注目をひいたと語った。「私は、枯れ葉剤によって引き起こされた醜悪な結果について、アメリカ行政当局と国民の意識を高める事が必要だと思う。そうすれば、彼らも、ベトナム犠牲者のために支持の声を挙げることができる。われわれはまた、ヴェトナムで展開された化学戦争の深刻な結果を克服できるように、他の諸国の人々からのさらなる支援を必要としている」と、同教授は語った。
ゴ・クアン・スアン大使は、第2回聴聞会を評価して、「第2回聴聞会は、ヴェトナムとアメリカは種々の分野で、協力関係を積極的に発展させているという状況の中で、第2回聴聞会が行われた。ほとんどの代表は、残りの問題は、ヴェトナムが戦争結果を克服出来るように助けることだと言う点で一致した」と、語った。
同大使は続けて、「この聴聞会は、アメリカ議会の議員が、この問題をよりよく理解するのに役立つだろう。例によって、認識の向上が行動につながる。聴聞会は、アメリカ議員だけでなく、アメリカの他の組織にも、異なる角度から多くの情報を提供した。米越関係の促進に、大きな意味を持つ物だった」と、彼は強調した。
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