2009-07-14

良心の裁判(10)

今回は、5月22日に出された良心の裁判のプレス・リリースをご紹介し、良心の裁判の判決内容を見てみたいと思います。
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Press Advisory: May 22, 2009
良心の法廷は、アメリカ政府とアメリカ化学企業に対して判決を下す。アメリカの旧軍人とベトナムのエージェント・オレンジ被害者の証言を聞く。
For information, please contact:Jearnne Mirer, Esq., Secretary General, International Association of Democratic Lawyers(313) 515-2046 — Email:
jeanne@eisnerassociates.com

2009年5月18日、パリの国際法廷は、ベトナム戦争中にヴェトナムの人々と領土にダイオキシン濃度の高い化学剤を撒布した行為に対して、アメリカ政府とエージェント・オレンジの製造企業に責任があると有罪判決をした。裁判官は、「ダイオキシンの使用は、国際慣習法と1907年のハーグ協定によって非合法化された毒物兵器であるから戦争犯罪であること」、そして「ニュールンベルク綱領」第6条Cによって規定されているようにダイオキシンの使用が人道に反する罪である」と判決した。

エージェント・オレンジの使用は国際法の下では違法であり、かつその使用は“少なくとも300万~400万人とその家族に、相当の痛み、苦悩、と苦悶を生じさせた”故に、“これらの犯罪の影響は、その後の世代もこうむるであろうこと”、エージェント・オレンジのベトナム人被害者とその家族に適切な治療を提供し、ヴェトナムの環境をできる限り多く修復する時が来たと、法廷は断ずる。

判事団は、アメリカ政府とエージェント・オレンジの製造企業に対して、犠牲者と彼らの家族への完全なる補償と、高濃度のダイオキシンが残留しているヴェトナムの「重度汚染地域」とその周辺の環境汚染の浄化をすることを命じた。

元アメリカ軍兵士フランク・コーコラン氏が証言した。彼はベトナムで従軍し、その後癌が発症したが、復員軍人庁からエージェント・オレンジ関連の疾病と認定された。コーコラン氏は、「自分は癌により100%の障害を受けたが、米国は、ベトナムの人々に同じ正義を認めていない」と証言した。

ベトナム従軍兵だった夫ジョンを1年前に失ったレナ・コピステンスキさんが証言した。彼女の息子と孫は、エージェント・オレンジの暴露を受けた父親ジョンの影響を受けている。レナ・コピステンスキさんは、「エージェント・オレンジの影響を受けたベトナムの子ども達の写真を見ると、化学企業が人の体をだめにし、破壊したのはアメリカの人口の一部だが、化学企業はヴェトナム共和国の全人口と将来の人口までを荒廃させてしまった」と述べ、結論として、「私の夫の死亡とともに、ベトナム戦争を体験したまま残された人々のために、誠意ある回答、治療と補償を勝ち取るための新たな献身の時がやってきた」と。

国際判事団は、IADL会長で、インド最高裁判所弁護士であるジテンドラ・シャーマ氏、ミシガン州の裁判官クローディア・マルコム氏、アウグスト・ピノチェトを裁いたチリの裁判官フアン・グーズマン氏らで構成された。判事団は、5月15~16日には、ベトナム、アメリカと韓国の被害者や、著名な科学者からエージェント・オレンジの個人個人の影響についての証言を聞いた。(つづく)Posted by Picasa

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