2008-09-24

支援隊ツアー2008(10)バクザン省のクアン君

AOベトナム・ツアー

この少年、クアン君といいます。バクザン省の障害子どもの村に住んでいます。これは、今年の3月訪問した時の写真です。誰かに言われたのか、自発的にか、彼はこの赤い椅子を私のところに運んできてくれました。やさしい心遣いに、感激したものです。

それ以来のおつきあいです。

いくつに見えますか?

クアン君の年齢は、7歳だそうです。

知的障害があるそうで、意思疎通は図れるようですが、ちゃんと話すことができません。体の大きさを考えても、発達障害もあるかもしれません。

ご両親がいないのではないかと内心思っていましたが、やはりご両親は亡くなっており、現在の保護者は、祖父母だそうです。

そのため、他の子ども達は、季節ごとに帰省しているのに、クアン君が 家に帰ることができるのは、年に1度、旧正月の時だけだそうです。

障害がとれて、良い方向にいくと、いいなあと願っています。

先日、海外青年協力隊の新井智子隊員のお話ですと、友達と喧嘩して、思い切り、頭から血を出したそうです。もう、直ったかな?

新井智子隊員からの連絡です。

「クアンは、すっかり元気になり、いたずらばかりして、大人を困らせています(苦笑)。彼は、両親を亡くしていますが、お正月だけは、親戚の家に帰ることができます。お姉さんも入所しています。
それでも、一生懸命、愛を得ようと、彼らなりに日々をがんばって生きています。
彼の行動一つ一つによく現れていますよね。健気です」

「夜のなかを歩みとおすときに助けになるものは橋でも翼でもなくて、友の足音だ」(野村修訳『ヴァルター・ベンヤミン著作集14』晶文社)という、思想家ベンヤミンの言葉があります。どんな人にも、私たちが支援している人には、私たちの足音が友の足音と思えるようにしたいものです。

彼の人なつっこい表情を集めてみましたので、写真の上をクリックしてみてください。20枚の写真が出てきます。また画面右に赤い印のついた地図が出てきます。写真をご覧になった後、赤い点をクリックしてみてください。

私たちが、バクザンのセンターを訪問した時のにこやかな表情に、何か和むものがあります。

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