2011年6月に、ニンビン省の枯葉剤幹部との話し合いをしました。
ここにその概要を掲載します。私たちはニンビン省の生徒・学生合計8人に奨学金を贈呈してます。差支えのある個人情報については、掲載してありません。
ニンビン省の田舎の風景・1995年・筆者撮影
ここにその概要を掲載します。私たちはニンビン省の生徒・学生合計8人に奨学金を贈呈してます。差支えのある個人情報については、掲載してありません。
ニンビン省の田舎の風景・1995年・筆者撮影
クアック・タイン・ミエン会長から、次のようなご挨拶がありました。
「本日、再会できてとてもうれしいです。会長、副会長として、まず皆様のご健康をお祈り申し上げます。今回の下見のご旅行が大きな成果を達成されますように祈っています。
日本で大震災が起きたことで、国民の皆さんも大変だったと思います。
被災された皆さんが、復旧のために、困難を乗り越えようという姿勢に感銘を受けております。ささやかなものですが、私たち枯れ葉剤被害者としても義援金を出させていただきました。ニンビン省の市民を代表して、日本の皆さんが早く復旧を成し遂げられるように祈っています。
愛のベトナム支援隊らは、毎年のように奨学金を与えてくださり、とてもありがたく感謝しています。
これから、ティン副会長から報告してもらいますが、奨学金を受けている子供たちの大変な励ましになっており、勉強も頑張っています。今は学期末ですが、成績もとても上がってきています。奨学生の現状などについて、お話しをしたいと思います」
そして、ティン副会長から奨学生についての種々説明がありました。
「ニンビン省のVAVAの代表の一人として、奨学金の支援に対して皆様に御礼を申し上げたいと思います。また皆様の一層のご活躍をお祈り申し上げます。
今回の地震、津波、原発事故など大震災で大変だったと思いますが、われわれ枯れ葉剤の被害者として、又、ニンビン省の住民として義援金を贈らせていただきました。日本人が困難な時でも団結して、早い復旧の実現を目指している姿勢にとても感激しています。
そういう状況のなかで、引き続きこういう活動を継続してくださって、感謝申し上げます。
ミエン会長からのご下命で、私ティンが、子供たちについて、報告させていただきます。
2010年11月と2011年5月に、愛のベトナム支援隊にお手紙を出すということが、昨年の約束でした。生活のこと、成績のこと、大震災のお見舞いについてふれるように子供たちに連絡いたしました。(北村註:手紙をくれた率は、ダナン市についで、ニンビン省が二番目です)
現在、子供たちの手紙を何通か預かっております。日本に送ろうと思ったのですが、皆様が近いうち来られるとうかがったので、本日お渡しします。
それでは、奨学生6人について、ご報告いたします。
ディン・ティエン・コン君: 今、高校三年生です。優秀な成績で、クラスで二番目で、級長も務めています。これから、大学受験です。彼なら、必ず大学に入れるのではないかなと自信を持っています。
トン・ヴァン・ディエン君: コン君とおなじく、今年高校を卒業します。ディエン君は、勉強はかなり大変です。枯れ葉剤の被害者であるお父さんの影響を受けて、視力が落ちてきています。昨年奨学金を受けた後、ニンビンで目の手術をしました。家の経済はとても大変で、貧しいです。家も建てられない状況で、昨年一企業からの助成金を受けて家を建てました。ディエン君のお兄さんは、生まれつきの精神障害をもっています。われわれ枯れ葉剤被害者協会としても、多方面に声をかけて、被害者の生活改善に努力しています。
ディエン君が、このまま大学に入るのは、(視力のために)とても難しいと思います。
レ・ティ・タイン・スアンさん: 今年5月に短期大学を卒業しました。彼女の次の奨学生の候補を探します。
ズオン・ティ・タオ・ランさん(田鶴子・テイさん支援): ニンビンの医療短期大学に通っています。成績少し上がってきました。あと卒業までに一年です。また一年奨学金を贈ってやってください。
ドー・ティ・フエンさん:(川津康代さん支援) 今年9月から高校三年になります。良く勉強できています。数学が得意です。優秀な学生です。高校は後一年です。このままでいくと、大学はどこかに入れると思います。又引き続き、支援をお願いします。
ホアン・ホン・ラム君:(相澤暢子さん支援) 今年高校二年が終わって、9月から高校三年になります。お父さんの影響をうけて、同じ障害が出てきました。あと高校生活は一年ですが、障害のために、大学進学がぎりぎりのところです」
お話をうかがっていて、ニンビン省枯葉剤被害者協会の誠実さを感じました。情報の交換はとても大事で、有意義でした。
北村 元 愛のベトナム支援隊
Lovve & Support Vietnam Since 1990
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