2010-09-13

支援の旅(16)新谷文子さんの音楽療法1

8月16日午後:いよいよ今夏初の新谷文子さんの音楽療法です。場所は、ダナン枯れ葉剤被害者協会には施設が2箇所ありますが、第1センターです。第3センターは、現在、用地整備中で、来年には完成するようです。第1センターには、子どもが50人収容されていますが、全員が通いです。
何をするにしても、現場での準備は大変です。短時間にどれだけできるか・・・風船も、割れることを計算にいれて、多めに膨らませます。この風船は、膨らませるより、口を結くことが遥かにむずかしいです。新谷さんも苦労しています。子供たちを取り込んで準備段階から一緒に遊んでしまう手もありますが、なかなかそうはいきません。風船が何回も割れて、怖がる女の子がでてきました。これは、一つの発見でした。逆に、割るのを喜ぶ子どももいます。
こういう時にどうするか? ですね。怖がる一人の子を無視するか? その他の全員が楽しめれば良しとするか? です。基本は、一人でも多く笑顔が出せる遊び・・・となります。今回は、その怖がる子の動きを注視しながら、風船を持たずに近づいていきました。新谷さんにはそのことは伝えずに、進めてもらいました。
風船が膨らむだけでも喜んでくれる少年がいました。うれしい! この子は、率先して、風船づくりを手伝ってくれます。 この少年は、私たちが6月に下見に来たときにも、フランスのボランティアグループに積極的に入り込んでいました。準備段階で外れている子供たちを、どうやって仲間に取り込むか・・これも大事なことです。
外務省のタインさんと少年のコンビは、みごとでした。こういう流れができれば、一つの成功ですが・・・実は、全く動かない子どももいます。でも、大体、子どもというのは役割を与えられることを望んでいます。
が、輪の中に入らない子もいます↑。でも、入りたいなと思っている子が多いんですね、ほんとは。入るチャンスを待っているのかもしれません。

カメラをもっていると、寄ってくる子も多いです。20年前のベトナム人は、外国人がカメラを向けると怒る人が多かったですが、この10年ほどは、大きな様変わりですよ。

ミシンの作業室にいた子ども↓も、カメラを向けるとこの仕草です。

そして、新谷さんの音楽療法用のCDを見事に音出ししてくださったのは、この方↓。 感謝,感謝です。あとで、何枚か写真が出てくるはずです。音楽療法を楽しんでくださいました。その姿にも、私は感動しました。
音楽療法の後に残った風船と膨らませる器械をさし上げてきたのも、この方です。
(つづく)

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