33回目のお手紙は、ニンビン省のクエンさんからのお便りです。ハノイの大学で勉強しています。
前回の32回目のお手紙(リン君)に次ぐすばらしいお手紙です。4月17日の発信で、10日かかって日本についています。
ベトナム 2011年4月17日
拝啓
愛のベトナムさわやか支援隊の皆様へ
皆様、お元気ですか?
実は、2011年3月11日に東日本大震災の情報を受けた後、英語の手紙をあるメールアドレスに送りましたが、返事がありませんでした。あとで、間違ったところに送ったことがわかりました。その時、タイン(外務省)様に電話して、皆様の住んでいる所は、地震に影響されなかったと聞いて、本当にホッとしました。でも、皆様は、本当に無事なんでしょうね。生活などは、別に何も変わらないですね!?
私はインターネットでよく日本のニュースを見て、現在の日本は、徐々に回復していくから、すばらしい国だと思います。この災害の影響で、日本の復興に長い時間がかかるかもしれないですが、日本人は不屈の意志が強いと思いますので、絶対にこの困難を超えて早く復興すると信じています。
ところで、私の家族は皆元気で、妹のニャンは2週間前に病院で輸血して、現在健康的に輝いており、元気になっています。彼女は勉強でがんばっており、常に高得点を取りますので、先生と友達に好かれています。母は、田んぼでの作業、編み物や鶏と豚の家畜の世話などをやっていますので、時々疲れて、病気になる時もありますが、私たちのため、大変な仕事を頑張ってやってくれています。
私は成績は普通で、5月末に後期の試験を受け始めます。あと残り1年で卒業しますね。でも、これから就職活動が始まるので色々心配しています。実は、家族の面倒をみてあげられるようないい会社にと願っています。早く就職が決まったら良いですね。ベトナムでは、インフレで物価が急激に上昇していますので、現在の生活は大変です。私は毎日の支出のためにいろいろなことを工夫する必要に迫られています。4月30日と5月1日は、ベトナムの統一記念日と国際労働日です。この2日間は、学校が休みですので、お母さんに会うために帰省します。
後に、日本及びオーストラリアの皆様は、どうかお元気で。どんな状況にあっても頑張って、生活のあらゆる困難を超えて克服し、日本の皆様の早い復興をお祈りしています。皆様の返信の手紙を楽しみに待っています。
PHAM THI KHUYEN より
クエンさん お手紙ありがとうございました。
ベトナムから10日で着くようになりました。かつては、2~3ヶ月かかったこともあり、また、着かなかったこともありました。こうやって、お手紙が着くと、とてもうれしいです。
震災勃発直後に、タインさんにお電話くださったそうで、ありがとうございました。いままで、私たちと一緒にベトナムに行った方々は、無事です。ご心配ほんとうにありがとうございました。
ニャンちゃんの輸血も定期的におこなって、健康が保たれているのはうれしいです。
次のベトナム行きのために、ニャンちゃんの写真を一杯用意してありますよ。同じ学年でもニャンちゃんよりずっと年下で、ニャンちゃんも尊敬され、皆も慕ってくれている姿を想像すると、ほんとうに心が温まりますよ。ベトナム社会の基盤に”暖かみ・ぬくもり”があるのを感じます。
いま、震災のあった東北地方は、片付け、絆・・・とかいろいろの言葉が飛び交っています。社会の蘇生に全力をあげています。医療関係者の支援も相変わらず続いています。一日も早く、安心して生活出来る町や村の再興を願っています。その前に、大事な人を亡くしてしまった人たちの心のケアも欠かせません。私たち日本人も、当地、オーストラリアでは、今も支援のチャリティが続いています。応援は長期になりそうです。
また、元気でお会いしましょう。お手紙ありがとう。
北村 元 愛のベトナムさわやか支援隊
Love & Support Vietnam since 1990
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