2011-05-08

ダイオキシン汚染地域で浄化作戦を続けるベトナム国防省

下の写真は、ナムディン省の枯れ葉剤被害者第2世代の兄弟です。
一時期この兄弟にも支援をしましたが、当時のナムディン省の枯れ葉剤被害に関わっていた人(今ではVAVAが創設されています)の「まずカネを出してほしい」という発言で、私たちの支援は取り止めになりました。
この兄弟は、自分で起き上がって座ることができません。精神的にも異常をきたしており、自分たちでは何も出来ません。でも、とても、よく笑顔を見せる兄弟でした。まだ幼い頃の写真を、私は持っています。
本日のブログの原稿を書くにあたり、VOVが配信した写真に懐かしさを覚え、掲載しました。ご両親もお元気そうで、少しの救いです。
さて、今日のブログの内容は、1ヶ月半ほど古い内容になります。
VOV配信
ベトナム国防省は、外国の駐在武官に対し、ベトナムで戦争中にアメリカ軍が残していった有毒化学物質の影響克服のためのアメリカ並びに国際協力について説明した。

3月25日にハノイで開催された国防省の行事で、国防省は、 ダナン、南部のドンナイ省のビエン・ホアと中部ビンディン省のフーカット(Phu Cat)の3空港のダイオキシン汚染レベルの評価を基本的に終えたと、語った。

それによると、国防省の化学部隊は、ビエンホア空港のダイオキシン汚染地のうち、ほぼ10万立方米の土壌の廃棄に成功したということだ。

多大な努力をしたにもかかわらず、ダイオキシン浄化作戦の結果は、必要条件を満たすことはできず、多くの困難と試練が残したままとなった。

国防省は、国防省の各機関と部隊が、持てる力を発揮し、協力を拡大して、情報を共有し、環境の浄化と蘇生のため国内外の個人及び機関と種々の努力で足並みを揃えた意義を強調した。

南アフリカ大使館駐在武官は、汚染地域でのダイオキシンの影響を克服しようとするベトナム国防省の努力を高く評価した。(出典:VOV=ベトナムの声放送)
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このニュースを読みますと、ダイオキシン汚染した土壌の浄化が如何に難しいかがよくわかります。環境と人は一体不二です。科学が進んだ世の中で、人が作ってしまったダイオキシン2378-TCDDを消滅させる術はないのでしょうか。
 
北村 元 愛のベトナムさわやか支援隊 since1990
Love & Support Vietnam since 1990
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