2011-03-03

蓮の花奨学生からの便り(17)

17回目のお手紙ご紹介は、ベトナム中部クアンガイ省のキエットさんからです。蓮の花奨学生では最年長者です。
ひな祭り
ご挨拶

新年にあたり、何よりこの手紙でご挨拶をお送りしたいと思います。宮尾様と愛のベトナムさわやか支援隊の皆様にご健康とご幸福をお祈ります。
去年、学校の勉強が忙しかったのですが、省の枯れ葉剤被害者協会の皆さんと他のメンバーの協力で障害者の印刷店を開くことが出来ました。仕事は忙しいですが、勉強も忘れずに頑張りました。成績の発表はまだです。お正月が終わってから前期(7期目)の試験を受けます。それが終われば、卒業するための実習準備に入ります。

自分の事ばかり話しましたが、皆様はお元気ですか? 新しい年が明けますが、何か変ることはありますか? 日本の春はどういう春ですか? 多分温かい天気で桜が沢山咲いて綺麗でしょう。
いつか日本の素晴らしい景色を味わうことが出来れば、いいなあと思います。

夜中になりましたので、ここまでひとまず失礼致します。明日、朝からアルバイトとして家庭教師に行きます。
このゴールデンスマイルは忘れませんよ
最後に皆様に良い健康や成功の年になりますように、祈ります。

2010年12月28日、クアンガイ
TRAN TUAN KIET
お雛様イラスト
キエットさん、お手紙ありがとうございました。
いよいよ、社会人ですか?
印刷店を立ち上げたとのこと・・・おめでとうございます。
キエットさんは、社長ですか? 社員は何人いますか?
本社は、クアンガイ省のドゥックフォーですか? 会社の名前は何といいますか?

商売繁盛を祈っていますよ。
ところで、今日は、日本では、ひな祭りの日です。

ひな祭りは、古くは「上巳の節句」とか「弥生の節句」などとも呼ばれ、五節句(「人日」「上巳」「端午」「七夕」「重陽」)の一つです。女の子がいる家ではこの時期にひな人形を飾り、白酒や桃の花を供えてお祝いします。
我が家には自分で撮った割には、こういう立派な人形はありませんが、ささやかに飾りました。

 ひな祭りの起源は中国までさかのぼるようです。昔、漢の時代の徐肇(じょちょう)という男が、3人の女児をもうけたのですが、3人とも3日以内に死んでしまいました。その嘆き悲しむ様子を見た同じ村の人たちが酒を持ち、3人の女児の亡骸を清めて水葬したことに由来していると言われます。それが平安時代になると、「上巳の祓い」といって、3月3日に陰陽師を呼びお祓いをさせ、自分の身に降りかかる災難を自分の生年月日を書いた紙の人形(ひとがた)に移らせて川に流しました。これが、今でも京都で行われる「流しびな」に再現されています。
我が家は、ささやかな人形のそばで、桜餅をいただくことにしています。ほんとですよ。近所の日本人のお年寄りにもほんの少しおすそ分けします。

キエット社長、日本へ来るなら、櫻の季節・・・・待ってますよ。
soraさん
北村 元 愛のベトナムさわやか支援隊since 1990
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