2011-03-15

33委員会の新パンフレット

今回の東北地方太平洋沖大震災で、お亡くなりになられた方々に、深甚よりお悔やみを申し上げます。また被災された方々に対して、心からのお見舞いを申し上げ、立ち直りの一日も早からんことを祈っています。また、愛のベトナムさわやか支援隊をご支援くださっている方々のご親戚、ご家族のご無事を祈っております。

それにしても、フェールセイフティが万全であると聞かされていた原発が、こんなにいい加減なものだったのかとつくづく思いました。激しい怒りが湧いてきます。被爆国日本で、第二の被爆を生むことになるとは、つゆ思っていませんでした。世界から非難の目が向けられるのも当然です。原発神話が完全に崩れました。ここにも、大きな嘘が隠されていたという確信を深めました。大本営発表は、どこにもあるのだと痛感しました。

日本原子力文化振興財団作成のマニュアルは、国民をさげすみ、愚弄する姿勢です。文書は1991年に科学技術庁(当時)の委託を受けてまとめられた「原子力PA方策の考え方」(91年報告)です。 電力業界や政府機関への提言の形をとっています。

 91年同報告は、さらに「繰り返し繰り返し広報が必要である。新聞記事も、読者は三日すれば忘れる。 繰り返し書くことによって、刷り込み効果が出る」と、原発容認意識を国民に刷り込む施策を求めています。

 また、「原子力に好意的な文化人を常に抱えていて、何かの時にコメンテーターとしてマスコミに推薦出来るようにしておく」などと文化人、マスメディ・ア取り込み作戦も具体的に提起しています。 そもそも、東電は、原子力には素人集団であることがあとになってわかりました。いい加減なことを、こいてきたのです。
さて、ベトナムの枯れ葉剤被害を扱う資源環境省33委員会のソンさんから、新しいパンフレットが送られてきましたので、ご紹介します。そこには、また、ビックリするような新たな事実が触れられています。
「ベトナムの有毒化学剤/ダイオキシンの使用における人体と環境の結果」と題して、ベトナム語と英語の両方のパンフレットが、封筒に入っていました。
パンフレットでは、ビルゲイツ夫妻とバーミューダに本部を置くAtlantic Philantoropiesという国際慈善団体が寄付したお金で作った新しい”ダイオキシン研究所2も稼働する。若い研究者が、今年日本、ドイツ、アメリカで分析トレーニングを受けて、近い将来、土壌、沈殿物、生物的サンプルの中のダイオキシンの本格的な分析研究に入る。そして、それが、ベトナムにおけるダイオキシンの衝撃に関する将来的な研究の重要な施設になる、と希望を述べています。
忙しい日々が続きますので、4月の初旬には、この邦語訳を載せたいと思います。
日本の皆様、余震には十分な備えをしてください。
そして、原発被害が最小限にとどまることを今は祈るしかありません。Posted by Picasa

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