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チャム・ティ・シューには6才の息子、ホー・コン・ドゥックがいる。彼は、生後6ヵ月くらいにしかみえない。彼の青い静脈は、透き通るような皮膚の下で見える。その少年はやせ細り、顔色は青白い。呼吸は荒くて、苦しんでいた。シューは、娘の発作と同様に、息子の病気も、自分が枯れ葉剤に曝露したからだと信じている。
クアンナム省の撒布飛行データでは、エージェント・オレンジほぼ24,000ガロン、エージェント・ブルー21,000ガロン(ヒ素入り)が、シューの村の2マイル以内に撒布された。
「私は、息子のことが非常に心配だ」と、シューが言った。「私が息子より長生き出来れば、問題ありません。でも、私が死ねば、誰が息子の面倒を見てくれるのか」
ダオ・ティ・キエウ(写真下)。彼女は、夫だけでなく、5人の子供たちも失った。
夫、ラム・バー・チュンさんは、南ベトナム政府軍に入隊し、クアンチ省の17度線で従軍した。クアンチ省では、アメリカ軍と南ベトナム政府軍が、敵の穀物を破壊し、密生したジャングルを枯らすために70万ガロンを超える除草剤を撒布した。
彼は、7年の闘病後、医学研究所と米復員軍人省が戦争中に使用された枯れ葉剤関連の疾病とした肺ガンと喉頭ガンで2004年に60歳で亡くなった。
多くのベトナムの市民と同様に、キエウと夫は、子供たちの苦しみが自分たちのせいだと責めながら何年も過ごしてきた。
【写真上説明】 ビエン・ホア郊外で田仕事をするダオ・ティ・キュー(57)さん。彼女の田畑は、ベトナム戦争中にアメリカが除草剤を撒いた。彼女の8人の子供たちのうち、7人は先天性欠損症で生まれました、そして、5人は死んだ。南ベトナム政府軍兵士として戦ったキエウの夫も、エージェント・オレンジと他の枯れ葉剤への曝露と関連したガンで亡くなった。
「私たちは、恐らく、過去の世で何か悪いことをしたのだろうと思った。だから、私の夫は、菜食主義者になった」と、言いながら、彼女の声が変わり始めた。
ほとんど毎日、キエウは、午前3時起きだ。2人の障害をもった娘、ラム・キム・リエン(39)とラム・ゴック・フオン(35)の世話をするためだ。
健康な子供は、ラム・ゴック・ニャン(20)さんだけ。キエウとチュンが10年待って生まれた子だった。ダイオキシン濃度はおよそ7年半で人間で半減すると考えた重要なことだった。母が授乳している時も、ダイオキシンは体外に出て行く。
しかし、彼女が抱えている困難と将来に対する彼女の希望を話す時に、その強さは崩れ去るのだ。
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