2006-04-24

枯れ葉剤 新たな法廷闘争

国際弁護士 エージェント・オレンジ被害者への強い支援を約束 
 (2006年2月22日) 出典:ベトナムニュース通信

外国人ベテラン弁護士が、22日、アメリカ化学企業への訴訟で、ベトナムエージェント・オレンジ被害者の支持を強く訴えた。

「訴訟は被害者に勝利をもたらすだろう。それは、強力な議論だけでなく、説得力のある明白な証拠によっても後押しされるだろう」と、ジテンドラ・シャーマ国際民主弁護士協会会長は、3日間におよぶ、枯れ葉剤被害者訴訟支持について行われた会合後開かれた記者用のブリーフィングで語った。

同訴訟の勝利のために最大の努力を約束した同会長は、また、「ベトナムは同協会加盟の96カ国から強力な支持を得られると思う」と述べた。

シャーマ会長は、戦争中に撒布された除草剤によって、アメリカ軍はベトナム人民に深刻な危害を引き起こしたと繰り返し述べた。「エージェント・オレンジ/ダイオキシンの結果生じた直接・間接の被害者は、補償を受けなくてはならないし、アメリカ化学企業は、補償する義務がある」と、彼は強調した。

シャーマ会長は、3月に、同協会は、ベトナムのエージェント・オレンジ被害者の生存権が侵害されてきたとして、国連高等弁務官事務所に書類を提出することを明らかにした。

一方、同弁護士協会のジーン・ミラー事務局長は、「この訴訟において、アメリカの法廷でベトナムのエージェント・オレンジ/ダイオキシンを代表することを名誉だ」と語った。患者と会い、苦悩を確認した後、彼女は、「自分は被害者と家族に起きていることを知らんぷりは出来ないし、ベトナムが被害者に対してとってきた多大な努力と真心のケアを忘れることはできない」と語った。

ジーン・ミラー事務局長は、エージェント・オレンジ被害者調査のためにこれまで3度訪問している。アメリカの化学企業に対するベトナムのエージェント・オレンジ/ダイオキシンの被害者訴訟応援の準備のために尽力してきた。

日本のJuriko Moto(日本名不明)教授は、エージェント・オレンジ/ダイオキシンの結果について、それを非難するだけでなく、その化学物質が、いまだにカナダでも使用されているので、これ以上の使用阻止を目的として、世界に伝えていくことは必要だと語った。

国際民主弁護士協会は、ベトナム人のエージェント・オレンジ/ダイオキシン被害者に多大な尽力をしてきた。8年前に、同協会は、その問題で発言した。2000年には、同協会は、ベトナムにおけるアメリカのエージェント・オレンジの使用を非難する最初の決議を採択した。

2002年には、同協会は、ベトナム人エージェント・オレンジ/ダイオキシン犠牲者の訴訟を支援する研究チームを発足させた。そして、同協会は、訴訟のために有名弁護士を提供した。2005年6月に開かれた会議では、57カ国から参加した500人を越える弁護士が、ベトナムのエージェント・オレンジ/ダイオキシンの訴訟を支持する決定を採択した。

ベトナム・エージェント・オレンジ/ダイオキシン被害者協会によれば、ベトナムは、3月22日に法廷に討議資料を送る予定であり、3ヶ月後にニューヨークで控訴の法廷で討論を行う予定である。(訳:北村 元)

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