われわれ愛のベトナムさわやか支援隊が医療支援を決めたニンビン省のルオン・ティ・ビンさんのお子さま二人。私が初めて訪問した時でもすでに医療手当もされずにいたハイ君とニャンちゃん。われわれ支援隊は、まず病名の確定のために、ハノイのバクマイ病院への入院を勧めました。
ビンさんは、戦後ご主人を病死でなくして、女手一人で4人の子どもを育てていましたが、10年近く前に長男はお腹が膨れて病死しました。今、ハイ君と妹のニャンちゃんは、亡くなった長男と同じ症状です。一見10歳ほどにみえるハイ君は、実は18歳。学校にいったことがありません。きちんとした歩行が出来ないからだそうです。子ども3人とも、皮膚が黄疸症状のように黄色みがかっています。干ばつに見舞われているエチオピアで、飢えて腹部の膨らんだ子供たちのことを彷彿とさせます。
そして、ニンビン省婦人兵士連絡会のビン幹事長が、今年の旧正月前に連れて行ってくれましたが、1回は徒労に終わり、その後も北部ベトナムで長雨が続いたために病院行きを控えておりました。その後の状況がわかりました。われわれの通訳をしてくれているマイさんからの報告です。
「ニンビン省のビンさんに連絡してニン・ビンの 2 人の子供さんのことを尋ねました。ビンさんは、“今回は、手術をさせるつもりは全く無く、ただ診断や検査をさせて治療・手術の見込みがあるかどうかを医者に判断してもらうための入院だ”ということが確認できました。4月10日午後病院にお見舞いを兼ねてお医者さんの話を聞きに行ってきました。しかし、担当医は午前中しか病院にいないということで、具体的な話を聞くことが出来ませんでした。
でも二人の子たちのお母さんとちょっとお話ができました:
*4月 4日にハノイに来て入院。Hai 君は血液科に、Nhanちゃんは幼児科に入っています。そしてあさって 4月12 日に退院の予定です。
* 入院当日は、ひどい貧血状態で、体力的にあまりにも良い状態ではなかったため、血液検査や簡単な診察の後すぐ輸血を2ビンずつ(1ビン何ccかは不明)受けさせました。今日までお兄さんの方は血液を計6ビン(?)、栄養剤 (点滴?) を2ビン注入されました。Nhan ちゃんは血液を2ビン投与しました。
* 骨髄検査だけを除いて( 理由は体力的に弱すぎるから)、バク・マイ病院ですべての医学検査を受けました。その結果として、
病状は、心臓・肝臓・脾臓が異常に肥大している。その原因は父親からの遺伝による、(?)
その治療方法は無い(腹腔に腫瘍などの異物があるわけではないために手術もできない)、ということだそうです。
* 以上の内容はあくまであのお母さんが医者さんから聞いていたもので、あいまいな部分があります。また費用に関しても、4月10日現在で、担当の医者にまだ話ができてないのでまだわかりません。幹事長のビンさんは先週の金曜日から用事があるのでニン・ビン省に戻っていますが、あさって(4月12日)に入院費用を支払い・二人の子どもとお母さんを迎えに戻ってくるそうです。
* 二人の子どもとも、血液・栄養が補給され、またお家にいる時よりちゃんとした食事が取れているので前より元気そうに見えてきました。遊んだり笑ったりもしていました。お母さんは治療方法が無いとわかって悲嘆にくれたようですけど、子供たちの元気な様子を見て笑顔をみせていました。「皆様に心から感謝しています」と言っていました。
* 明日かあさっての午前中に時間がとれたらまた行ってくるつもりです。」
私たち支援隊としても、今後二人の治療をどうするのか、みきわめるためにも、病院や現地ニンビン省のビンさんと連絡を密にして、二人の子どもの健康維持の支援に努めたいと思います。ご支援下さっている方々へのご報告とさせて頂き、引き続き、続報をお届けするつもりです。(在シドニー・北村)
2006-04-11
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