愛のベトナムさわやか支援隊は、現在、サンウエルぬまづで、「第4回枯れ葉剤被害者写真展」を25日まで同施設一階で開催しているが、18日(日)に、08年09年と2年連続で支援隊ツアーに参加した眼科医の名古良輔さんが「ベトナム枯れ葉剤被害者を訪ねて」と題して講演をされました。
その模様を「沼津朝日新聞」が報じて下さいましたので、ご許可を得て、転載させて頂きます。
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「「 困窮する枯葉剤被害者 」」
----- 支援組織会員がベトナムの様子を伝える
愛のべ卜ナムさわやか支援隊〈ベトナム枯葉剤被害者支援の会)は18日、講演会をサンウエルぬまづで開き、同支援隊会員で眼科医の名古良輔さんが「ベトナム枯れ葉剤被害者を訪ねて」と題して話した。
----- 経済発展の陰で取り残された人達に「同苦の心」を
名古さんは冒頭、最近のベトナムの様子を映像で紹介。都市部の雑踏や高速鉄道計画が持ち上がっている統一鉄道のほか、笑顔にあふれた子ども達の姿がスクリーンに映し出された。
場面が変わると、同支援隊が訪問した被害者家族の姿が映され、ベトナムが近年の経済発展で沸く陰で、障害児、障害者らを抱えた多くの被害者が困窮している事実を伝えた。
続いて同支援隊の現地での活動をスライドを交えながら報告。補聴器や衣料品、繁殖用子豚などの贈呈風景や、名古さんによる診察の様子が紹介された。
施設で検診する眼科医の名古先生 08年 バックザン省にてその模様を「沼津朝日新聞」が報じて下さいましたので、ご許可を得て、転載させて頂きます。
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「「 困窮する枯葉剤被害者 」」
----- 支援組織会員がベトナムの様子を伝える
愛のべ卜ナムさわやか支援隊〈ベトナム枯葉剤被害者支援の会)は18日、講演会をサンウエルぬまづで開き、同支援隊会員で眼科医の名古良輔さんが「ベトナム枯れ葉剤被害者を訪ねて」と題して話した。
----- 経済発展の陰で取り残された人達に「同苦の心」を
名古さんは冒頭、最近のベトナムの様子を映像で紹介。都市部の雑踏や高速鉄道計画が持ち上がっている統一鉄道のほか、笑顔にあふれた子ども達の姿がスクリーンに映し出された。
場面が変わると、同支援隊が訪問した被害者家族の姿が映され、ベトナムが近年の経済発展で沸く陰で、障害児、障害者らを抱えた多くの被害者が困窮している事実を伝えた。
続いて同支援隊の現地での活動をスライドを交えながら報告。補聴器や衣料品、繁殖用子豚などの贈呈風景や、名古さんによる診察の様子が紹介された。
また、現地支援組織との間で行った意見交換の様子にも言及しながら、日本側から一方的に支援を行っだけでなく、被害者が将来自立できるようなことまで考えた、より効果的な方法を探っていきたい、という思いが語られた。
さらに、枯れ葉剤の成分であるダイオキシンの毒性と、自然状態では分解されないという特徴について説明するとともに当事者である米国が枯れ葉剤の被害因果関係を認めず被害に対して公的に謝罪や補償をしていない現状についても語った。
枯葉剤被害を巡る一連の報告と説明が終わると、ベトナムが枯葉剤で苦しむ理由を過去の歴史にさかのぼって説明。
小学校での眼下検診 08年 ニンビン省の田舎で
英仏をはじめとする西欧列強諸国の植民地政策によりアジアが犠牲になったこと、その根底にはアジア人に対する蔑視があったことなどを踏まえたうえで、ベトナム独立からベトナム戦争に至る近現代史が語られた。
名古さんは、最も印象的な光景とLて訪問先のとある家族を挙げた。そこでは兄妹達のうち一人を除いて全員が知的障害や視覚障害に苦しんでおり、唯一健康な子も家事や介護に忙殺されて学校へ通えないでいる。
名古さんの講演後、同支援隊創設者の一人である櫻井恵美子さんが主催者側あいさつ。
障害を抱える我が子を巡る家庭内の問題に悩んでいる時に、テレビ局社員当時から枯れ葉剤問題を研究し退職後は海外で活躍中の北村元さんに誘われてベトナムを訪問し、困窮の中で必死に生きる人達を見て勇気を与えられたという体験や、支援を受けて被害者家族の生活状況が改善されていく様子を語り、今後も地道な活動を通して平和を後世に伝えていきたいと決意を述べた。
子どもたちと風船工芸をする櫻井さん (右) 09年
来場者からは「身近でこんな活動をしている人がいるとは知らなかった」「自分には何ができるか考える良いきっかけとなった」などの感想があがった。
障害の子やベトナムのボランティアの大学生らと輪を作る名古さん
同支援隊は、「第4回枯れ葉剤被害者写真展」を二十五日まで同施設一階で開催している。
問い合わせは、同支援隊の宮尾和宏会長(電話 976-8822)か、金原昇事務局長 電話971-0848)
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