今回は、ハットフィールド社の地味ながら、大きな進展を示した調査にお知らせしましょう。日本では、どこも報道していないので、書いておきましょう。支援を続ける私達にも、元気を与えるものです。
ハットフィールド社は、大きな貢献をしたと確信します。つまり、いろいろといい逃れた北アメリカ政府及びアメリカ軍の外堀は完全に埋められたということです。
ハットフィールド社(2) ベトナム南部を汚染し続ける
エージェント・オレンジの毒素
ハットフィールド社の新たな研究の結果は、ベトナム戦争の最後の弾が発射されて30年以上たっても、ベトナム戦争中にアメリカ軍が使用した除草剤が環境を汚染し続け、健康に脅威をもたらし続けていることを示している。
1961年~1971年の間に、アメリカ軍は、当時の南ベトナムに1900万ガロン以上の除草剤を撒布し、密生したマングローブの森と3倍の天蓋となっていたジャングルに枯葉剤を撒布することで、敵の農作物を破壊し、捉えどころのない敵の覆いをはがし獲った。
その除草剤のいくつかが、今こそTCDD(ダイオキシン)として知られているが、ダイオキシンという非常に強度な毒素を含んでいたということは、当時ほとんどの人が知らなかった。エージェント・オレンジはTCDDに汚染され数多くの除草剤の中でももっと多用されたもので、そのエージェントオレンジのような混合物質を製造中に、TCDDは意図しない副産物として作られたのだった。(北村註:ここは大事なところです)
カナダのハットフィールド社の環境科学者が、先週(9月初旬)研究結果を提出した。それは除草剤に含まれた高いレベルのTCDD(ダイオキシン)が、旧アメリカ軍基地としてのダナン空港内の土壌だけでなく、空港に隣接する湖の堆積物をも汚染し続けていることを示した。 (北村註:空港近くを流れる小川の写真は、前回に載せてあります)
ハットフィールルド社は研究の中で、「土壌」と「湖の沈殿物」から「魚とカモの脂肪」「人間の血液」と「母乳」を、食物連鎖を通してその動きを追跡するためのTCDDの化学的指紋の役として使ってきた。
ハットフィールド社のトーマス・ボアヴァン社長はこう話している。
「我々の仕事は、これが対処可能な問題であることを示している。我々は、今、汚染源を突き止めた。我々は、浄化作業に取りかかるために、国際的な財政援助を必要としている」
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