ハノイ発 ベトナムの関係者は、アメリカの下級審が棄却した有毒の枯れ葉剤エージェント・オレンジの米化学会社を相手取った上告審を審理しないというアメリカ最高裁の決定を激しく非難した。
オランダ・ニュース通信社の報道です。
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まず、ベトナム全国枯れ葉剤被害者協会のチャン・スアン・トゥ事務局長は、この決定を“無意味であり間違っている”と非難。
この事務局長の発言は、ベトナム国民は、完全にアメリカ最高裁の決定に憤激しているというレ・ズン外相の3月3日の声明とも呼応する。
100人を超すベトナムの被害者は、2004年にエージェント・オレンジを製造したアメリカ企業を相手取って、化学物質が癌や遺伝的欠損を含む疾病の原因だとして、訴訟を起こした。
アメリカの裁判所は、終始、原告らの疾病はエージェント・オレンジが原因だということを証明できなかった。メーカーは、アメリカ政府の命令で枯れ葉剤を製造したので、訴追から免除されると判決してきた。
ズン外相は、この決定を、間違ったもの、不公正なものとし、法廷は、環境とベトナム国民の健康にエージェント・オレンジとダイオキシンが深刻な影響を与えたことを否定した。
アメリカ政府は、枯れ葉剤がたくさん使用されたエージェント・オレンジのダイオキシンが数カ所を重度に汚染させたと認めており、浄化と改善事業の援助として約300万ドルを割り当てた。
ベトナム戦争中に共産軍の聖域を剥ぎ取るために、アメリカ軍はジャングルに枯れ葉剤を撒布し、多数のベトナム人が枯れ葉剤に曝露した。特定なケースをエージェント・オレンジに結びつけることはこんなんとしながらも、ダイオキシンは一部の癌や呼吸器系の疾病を含む多くの病気と関連していると、科学者は主張している。
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