この1週間の大雨によるベトナム中部北部の最新の死者の総数は、未確認だが、55名に達している。
首都のハノイでは、野菜が暴騰し、来週分の野菜が底をついており、野菜が来週市場にでるかどうか危ぶまれている他、水道水も汚染され、飲み水の確保も緊急課題になってきた。
ハノイでは雨は日曜日の朝一時止んだが、午後から降り出し、依然水没状態である。
当局は、水害はさらに悪化の様相を見せていると警告を出した。
全ての湖と河は氾濫しており、ハノイを取り巻く紅河(ホンがわ)の土手も危険状態になり、決壊も視野に入ってきている。
大雨は、家屋、発電所、学校、事務所など至る所で被害を与え、仕事場から帰宅できない人も多数に登っている。洪水で、市内の給水も汚染している。
「水が汚いので、泳いで帰るわけにもいかず、2日間オフィスで過ごしました。全くの悪夢です」と、グエン・ゴック・キエムさん(29歳)は言った。
ニンビン省では、河川が溢れ、1万戸が浸水している。土手の補強作業をしていた兵士1人が、土曜日に死亡したと、ニンビン省人民委員会のブイ・ヴァン・タン委員長は言った。
当局は、民兵1000人を動員して、村人を高台に避難させている他、水害地域に食糧を急送している、と、タン委員長は語った。
現時点での最優先課題は、堤防の決壊を防ぐことで、最悪の場合は、数十万の人の被害者がでる」と、タン委員長は予測する。
北部のホア・ビン省とフー・ト省で合わせて3人が水に流されたほか、ヴィン・フック省では2人が行方不明になっている。
ベトナム中部では水が引き始めたが、ハティン省で4人の死体が見つかり死者の合計は28人と増えた。ハティン省では、合計12人が溺れ死んでいる。
隣のゲ・アン省では、先週、下校途中の4人の子どもが水にさらわれ、これまでに合計12人の死者が出ている。
またクアンガイ省とクアンビン省で、合計4人の死者がでている。
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