ベトナム枯れ葉剤被害者協会(VAVA)は、来る6月18日に、ニューヨークの連邦裁判所で開かれる口頭弁論を前に、6月1日に、全世界に向けて協力を求めるアピールを発表した。
ベトナム枯れ葉剤被害者協会からのアピール
2007年6月1日
ベトナム戦争が終結して30年以上が経過した。しかし、数百万ものベトナム人が、依然として、アメリカが撒布したダイオキシン混入の化学剤、特にエージェント・オレンジによって生じた疾病に、肉体的に、精神的にも苦しんでいる。当然のこととして、この責任は、アメリカに帰せられるべきだ。
これらの有毒化学剤の被害者であるベトナム人が起こしている訴訟の判定をするために2007年6月18日のアメリカでの上告審第2回裁判で口頭弁論が開かれるのを機会に、われわれは、エージェント・オレンジ/ダイオキシン被害者のための協会(北村註:ここではVAVAをベトナム枯れ葉剤被害者協会とさせて頂く)を代表して、世界中の全政府、全機関、そして遠近に関係なく、われわれの友人に真剣になって呼び掛けたい。
このアメリカの法廷に、いかなる違法で不道徳な圧力をはね飛ばして、これらの有毒化学剤の製造会社と供給会社であるアメリカ企業の責任を取らせ、それによってわれわれの被害者への賠償に帰結する、真に公平で公明正大な決定を求めつつ、強力な声をあげて、あらゆる努力をして頂くこと、を。
われわれの被害者の痛みは、全人類共通の痛みである。
エージェント・オレンジ/ダイオキシンのベトナム人犠牲者に正義を求めることは、アメリカを含めた他の諸国の、同様の状況におかれた全被害者のための正義を求めることでもある。
正義を求めるこの闘争は、すべてわれわれ全員にかかっている。
私たち愛のベトナム支援隊は、昨年もVAVAを訪問し、裁判支援のための募金に協力し、今年も5月に同協会を訪問して、8月の再会を約束した。左の写真は、昨年、ダン・ヴー・ヒエップ会長やトゥー事務局長、同協会常務委員のトアンさんらを囲んで撮った時のものだ。
引き続き同協会及び被害者との連帯は最重要課題であることを改めて表明しておきたい。
なお、上記「アピール」は、北村の翻訳であって、公式の翻訳ではない。
*当支援隊の記事、写真は、無断使用することを禁じます。
2007-06-06
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