2006-02-09

中学生三人 支援隊訪問

2006年2月7日 沼津市立沼津高等学校
中等部(渡邉 勉校長)の三人の生徒さんが、わが支援隊(三島市谷田夏梅木)を訪問されました。訪問して下さったのは、江川朋美さん、小川明華さん、福田悠さんのかわいい生徒さん三人です。

わが支援隊とベトナムの現状に関心をもって下さり、ほんとうにありがとうございました。

私どもの方からは、会長の大釜一男(会長)
、大釜芙美子(副会長)、櫻井恵美子(同)、宮尾和宏(事務局長)の4名が、お話をさせて頂きました。
江川さんたち3名は、学校のテーマである「世界の現状と、それについて私たちに出来るボランティア」を柱にして、事前に寄せられた質問などをされました。

江川さん、小川さん、福田さんが提出してくださった質問は、次の6項目です。
1)主にどのような活動をしていますか?
2)どうしてこのような活動を始めたのですか?
3)どうしてベトナムを支援しているのですか?
4)この活動には、どのような人が参加していますか?
5)今のベトナムの様子を教えてください。
6)私たちのような子どもにでも出来るボランティアはありますか?

私たちからもいろいろとお話をさせて頂きました。


 山口県出身の詩人、鈴木みすずさんの詩に「夢売り」があります。その中の一節でこう謳っています。
そしてやさしい 夢売りは、
夢の買えない うら町の、
さびしい子等の ところへも、
だまって夢を おいてゆく。


 自分だけではない、皆が幸せになれることが大事だと思います。まず、相手の人を思うところから、ボランティアは始まります。「何かをしてもらう」から、自分は他人と社会に「何が出来るか」への発想の転換。その気持ちが、質問の(6)に出ていると思います。そういうやさしい心が、苦しんでいる人を含めて共同体社会を光り輝かせていく大きな秘訣ではないでしょうか。
 平和と非暴力の真髄は、「相手の立場に立って、物事を見る、点にある」(アメリカの宗教学者ニコラス・ガイヤ博士)。自分が相手だったらどう思うか? どうしてほしいか? その視点が落ちると、暴力や紛争が起きるようになります。「相手の立場に立つ」 平和や非暴力は、こんなところから始まると思います。

上記生徒さん3名は、「福祉体験活動を終えて」と題して、感想文を送ってきて下さいました。

小川 明華さん

「先日は、私たちのために時間を割いていただき、ありがとうございました。おかげで、いろいろな学習をすることができました。

前までのベトナムと違い、町が発達しているということを聞き、私もとてもうれしく思います。でも、初めて聞くようなことばかりでした。枯れ葉剤被害者が440万人もいるというのも、初めて知る事実でした。こんなにも被害者を受けているのに、アメリカに勝ったというのはとても驚きました。それにベトナムでは、3000円(30万ドン)で、1ヶ月くらいは生活できたり、日本の1/10の値段で薬を買うことが出来たり、10円で何かが買えたりと、私たちには考えがたいことでした。このような国の人のためにも、私たちが協力してあげなければならないと、思い始めました。そして、少しずつでも、ベトナムが豊かになっていくことを願いながら、”小さなことからコツコツと”を目標にして、私たちの国だけでなく、他の貧しい国のことも考えながら、生活していきたいと思います。

江川 明美

「今回の福祉学の勉強の時、私たちのためにお時間を頂きありがとうございました。私がこの課題でお話を窺ったのは、ある本がきっかけなのですが、本の中では分からない本当のことや、今のベトナムの現状、私がするべきことがよくわかりました。そのベトナムの現状を知って、私は今の自分自身を見直すことができました。私たちはほとんど不自由なく生きていて、ベトナムの方々の気持ちが分からなくなっているのだと思いました。私たちにできることは、まずそういう国に行って現状を知るということだと教えて頂いたので、ベトナムに行きたいと思いました。そして、もっとベトナムのことを知って、それから支援という活動をしようと思いました。日本は不自由がなさ過ぎるので、少し不自由を味わった方がいいのかも知れません。世界は平等で、世界平和というのが、夢から現実になるようにしたいと、私はも居ます。「生きる」という気持ちが、ベトナム全体から感じられた気がしました。今回のお話を聞いて、ベトナムと日本の違いなどがよく分かりました。本当に、有難うございました」

福田 悠さん

「2月7日は、わたしたちに話をして頂き、ありがとうございました。支援内容を聞いたとき、私はかっこいいと思いました。本当に困っている人に、直接支援しているなんて、なかなかできないからです。でも、写真を見た時、とても怖くなりました。日本でもほとんど見られない「奇形」のあかちゃん。もしかしたら、にほんでも起きたかもしれないと知り、背筋がゾクッとしました。おカネの寄付だけでは治すことの出来ないベトナムの現状は、私たちにも関係のあることだと、改めて認識しました。

『現地に行って実際に学ぶこと』が私たちに出来るボランティアだと教えてくれました。そこには、自分では想像できない現実が待っているかもしれないけれど、私もいつか、会の皆さんと、誰かのために何かをするために、ベトナムに行ってみたいです」

今回のご訪問、そして、感想文をほんとうにありがとうございました。
ますます勉強に、スポーツに活躍してください。
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