2011-01-29

アメリカ コロラド州の話(上)

エージェント・オレンジの被害者が、保険料2セントの不足で保険が失効したという話をします。

アメリカ。コロラド州での話です。「コロラド」とは「赤い色(カラー・レッド」に由来します。
コロラド州の自動車のプレート
エージェント・オレンジ曝露による骨癌を患うベトナム退役軍人に、保険料の支払いに2セントの不足があったとして、保険が失効したという事例がおきました。そして、話が表に出ると、保険会社は、失効を覆し、有効にしました。
コロラド州ソーントンに住むロナルド・フラナガン氏は、保険会社のセリディアン・コブラ・サービス社からは保険が失効しているという何の警告も受け取っていないと言い、生検を取るために病院にいって初めてわかったということです。
「看護婦が生検をとる準備が出来たところで、家内が病院事務所に行き、話した ― 『中止してください。保険が失効してるんです』」と、フラナガン氏がデンバーのABCテレビに話しました。
フランセス夫人は、11月に保険料の払い込み不足をしたために、保険が取り消されたことを知りました。夫人は、328ドル69セント払うところを、328ドル67セントの小切手を保険会社に送りました。
フラナガン夫妻は、保険会社は、保険がキャンセルされかかっているというのに、何にも連絡してこなかったと言った。保険が無効になったという警告もしなかった。彼らの最初の連絡は、11月の不完全な支払いリストにあげたとしたが、12月の保険料支払いは受けつけられたということです。
「彼らは、払い込み不足を知らせる証明郵便も送ってこなかった。電話もよこさなかった。私に関する限り、彼らは人を落とす方法を探っていたと思う」と、ロナルド・フラナガン氏は憤懣一杯です。
保険会社がこの1月25日にフラナガン氏を失格とする決定は妥当だと、デンバーのABCテレビに反論の手紙を送ったが、同社は翌26日に急遽決定を覆した。フロリダ州に本社を置く保険会社は、フラナガン氏宛に個人的に電話をかけ、保険は元通り有効になった旨を通告したといいます。
フラナガン氏の医者は、彼の骨ガンは、べtなむ戦争中にアメリカ軍が使用したエージェント・オレンジへの曝露が主原因だとして言っています。
フラナガン氏は、保険が失効したことで精神的にショックを受け、保険会社が保険を有効にするまでは1,400マイル離れた 在郷軍人病院に変更することを考えていたと、メディアに話しました。
コロラド州はロッキーの山中にあり、全米で最も平均標高が高い所です。アメリカの標高3000m以上の高地のうち、約3/4がコロラド州に集中しています。
「保険会社は、私が払い込んだ以上に支出していることは知っています。しかし、それは保険業務です」と、彼は主張しています。
高くつく患者を外す保険業者の措置に関する規制は、昨年可決された健康保険改革法にもられている。
フラナガン氏ケースは、初めてではないようです。白血病を患っているコロラド州の女性は、昨年、1セント不足で健康保険が失効したそうです。それは、ディスカバリー・ベネフィットという別の保険会社でした。

コロラド・スプリングスのラ・ローザ・キャリントンさんは、失効を通知する手紙には、1ペンス不足について触れていなかったと言いました。彼女は、メディアに出すというと、保険業者が折れたと言います。
こういう保険会社の不親切且つ官僚的な業務には困ったものです。(下につづく)
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