トン・ヌー・ティ・ニン(Ton Nu Thi Ninh)さんの魅力は、穏やかなフエアクセントとエレガンスさといえる。
説得力と通訳力で十分名の知れたベトナムの外交官として、彼女は、ベトナム外交の成功に十分貢献してきた。
フエに生まれた彼女は、家族とともに彼女が3歳の時にサイゴンに引っ越した。
彼女は、それから18年間、フランスとイギリスで生活し、ソルボンヌ大学とケンブリッジ大学に学んだ。
学生時代の早々から、海外で南ベトナム民族解放戦線への政治活動に参加した。
彼女は、1960年代にパリのソルボンヌ大学で英語と英文学の教鞭をとった。彼女のフランス語と英語の語学力が買われて、1972年までパリ和平会議の臨時革命政府代表団の通訳としてかり出された。その年、彼女は、南ベトナムに戻り、サイゴンの反戦運動に積極的に関わった。サイゴン師範大学の英語教師として1975年まで教壇に立った。そして、その間に、彼女は民族解放戦線から役割を任された。
「ベトナムに戻ったあと、国の反戦運動に貢献しなくてはならないと思いました。私がどうなるとか、この活動から私がどう恩恵を受けるかなんて考えたことはありません。母国の子どもとして国を守るために何かをしなくてはならなないと思っただけです」と、彼女は言う。
長い間ヨーロッパで学び暮らしていたので、彼女は、事実共産党指導者の注目を集めるようになった。
そして、ハノイの共産党対外関係委員会で働くように声が掛かったのだった。3年後、グエン・コ・タク外相の招請で、外務省にトラバーユした。2000年から2003年までは、ベルギー大使、欧州連合大使として務めた。2002年には、国会対外関係委員会の副議長に就任した。
輝かしい彼女の経歴の陰には、家族の応援がある。夫と子どもの話をする時に、彼女の顔が輝く。「私は大変に幸せです。私の仕事を深く理解してくれる夫がいるからです。私の仕事に多くの支えになってくれています。
夫は、数学の教授だ。妻が海外に行っている間は、家庭を切り盛りする。
「私は、何回海外で出かけたかはわかりません。まして、何カ国を訪問したかなど全くわからないほどです。でも、夫は一度も不満を漏らしたことがありません」(つづく)
2006-11-19
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿