2011-09-08

蓮の花奨学生からの便り(40)

蓮の花奨学生から頂いたお手紙の掲載が、ツアーの下見やその後の翻訳作業などで遅れておりました。ベトナムの年度は7月ー6月という、日本の4月-3月とは違います。昨年度内のものを急いでご紹介するために、ツアーの報告を後に回します。
では、40回目は、クアンガイ省のホープ、グエン・タン・ニャット君のお便りです。
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2011年6月6日
拝啓  愛のベトナムさわやか支援隊の皆様へ
手紙を書くのが遅くなって、すみません。皆様、お元気ですか。日本東北大震災や津波のニュース等を見て、心が痛みです。この災害は日本人が悲劇、損失等を抱えるだけでなく、世界にもパニックを引き起こしました。皆さんと宮尾さんの生活などに影響を受けますか。日本の国民と皆さんはこの災害を乗り越えると、心から信じています。

タン・ニャット君(右) 軍隊の飯で少し太ったかな?
ところで、私は後期の試験が終わったばかりで、良い結果を貰えると思っています。今回、私はビンズオン省(北村註:ホーチミン市北隣の省)の国防教育センターで、1ヶ月軍事教育を受けました。初めて銃器や爆発物に触って、自分自身は軍隊の一員になったつもりで活動するという事で結構疲れました。
しかし、夜になったら、私のクラスは皆が集まって、話をしたりすることが楽しかったです。そして、軍隊の中で厳格な規制で、夜の10時には就寝、朝の5時30分には起床です。朝、起きたら体操をし、朝ご飯を食べ、それから軍事教育の講義です。
1ヶ月軍事教育が終わったら、実家に半月だけ帰りました。毎日、畑で仕事をしているお父さんと屋台で物を売っているお母さんの姿を見ると、すごく寂しいですが、私と妹が手伝って家族皆で一緒に仕事をする事が楽しかったです。

ところで、私の妹は卒業の試験が終わったばかりですので、結果がまだ分かりませんが、結構自信があるらしいです。これから妹は大学の試験を受けます。妹にとって、人生の中に一番大事な時期です。私は妹に大学の試験の教科などをいろいろ教えてあげたいと思いますが、時間が無かったので、すごく心配しています。

書きたいことが沢山有りますが、今度にします。

宮尾さんの住所を書き直し、早く手紙を送ると約束します。

最後に、宮尾さんと日本の皆様に、私が楽しい夏を過ごしている事をお伝えします。

私は皆さんのご期待に添えるように、良い成績をとる為に、一生懸命勉強を頑張ります。

NGUYỄN TẤN NHẤT

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【北村 元から】
お手紙ありがとうございました。昨年封筒を配った時は、まだ1万三千ドンの切手が貼ってあれば日本に届いたのですが、いまは、郵便料金値上げで、5千ドン分余計に貼ってくれてありました。申し訳ありませんでした。

1ヶ月の軍隊生活は如何でしたか? こんど、話を聞かせて下さい。送ってくれた写真をブログに使わせてもらいましたが、ピンクのポロシャツにKAPPA の刺繍が入っています。意味を知っていますか?
河童(かっぱ)は、日本の伝説上の動物です。体格は子どものようで、全身は緑色または赤色。大体は、頭にお皿があります。絵にはよく書かれますが、具体的には具体的に何をしたという特徴もありません。相撲が大好きでよく子供を相撲に誘うそうです。相撲をとる前にお辞儀をすると河童もお辞儀を返し、それで頭の皿の水がこぼれてしまうため、力が出せなくなるそうです。
好物はキュウリ、魚、果物。これにちなみ、キュウリを巻いた寿司のことを「カッパ巻き」といいます。


8月22日に、クアンガイに行ってきました。お兄さんですか? 弟さんですか? 奨学金を受け取りに来てくれました。その時に、皆と一緒に習字も練習してくれました。もしかして災難にあったかもしれませんが、日本の文化の香りをほんのちょっと味わってくれました。感謝します。
その時の模様は、別にブログで掲載させてもらいます。
元気で、新学年を過ごして下さい。
北村 元 愛のベトナム支援隊
Love & Support Vietnam since 1990
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