2010-10-22

支援の旅(63)ニンビン省9北村修治さん

海苔巻き講習会が始まる前に、同行の富田英司さんが、一昨年、昨年とニ年連続で参加された北村修治さんの言付けを披露するセレモニーがありました。昨年撮った写真に手紙をつけて、写真に写っている全員に贈呈するために静岡から運んできたのです。
こういう心遣いをする方は、なかなか少ないです。改めて、北村修治さんの深い気持ちが伝わってきます。手紙は、ベトナム語に翻訳されていました。このことだけでも、大変な労力です。その手紙を、チュオンソン兵士連絡会会長のビンさんが、大声で読み上げたのです。
この規律、統率はさすが立派なものでした。戦争が終わって少なくとも今年で35年がすぎました。
ビンさんが読み上げる間に、私語をする人は一人もいません。聞き逃すまいと、集中しています。
字体が少し小さいのか、ちょっと目を細めて読みにくそうではありましたが、まるで恋人からの手紙を読むように(戦場では、恋人からの手紙もほとんど回し読みしたそうですから)、全文を読みきりました。そして、ビンさんの号令にあわせて、全員黙祷も。
そして、拍手が。この規律の凄さを、つぶさにおめにかけたい気がするのは、私だけではないでしょう。
ここに、北村修治さんがいらしたら、ビンさんは抱きついて、修治さんの頬にキスをしたのではないでしょうか。皆さん、戦場でもらった手紙の嬉しさを、きっと思い浮かべていたと思うのです。手紙・・・それも遠いところからの手紙に、皆、胸を熱くして聞いていました。こういう先輩の何気ない努力は、とてもありがたいことです。北村修治さん、ありがとうございました。すごく感謝しています。
(つづく)Posted by Picasa

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