2010-06-28

ニンビン省で6月13日に・・・

6月13日 久しぶりにニンビン省を訪問しました。国道1号線の路面は一層充実し、車の流れはよく、予定より30分も早くニンビンについてしまいました。

前日、急遽予定を半日繰り上げるお願いをしたにもかかわらず集まって下さったビンさんを筆頭とするニンビン省の旧女性兵士と再会。7人とニャンちゃんとお母さん(ルオン・ティ・ビン)の合計9人が集合して待っていてくれました。
                     写真上は、最前列がニャンちゃん、右端がニャンちゃんのお母さんルオン・ティ・ビンさん、ニャンちゃんの後ろは、旧女性兵士連絡会幹事のチャン・ティ・ビンさん
下見の予算は乏しいので、たくさん集まってくださるのはうれしいのですが、腹一杯の食事をご馳走するとまではいきませんで、ささやかな昼食会になりました。

ともかく、ニャンちゃんの笑顔をみることができたのは、最大の収穫でした。黄疸症状も若干緩和されたように思います。
学校では、自分と7~8歳くらい下の生徒と勉強しているわけです。

そこで、学業をしていけるのですから、クラス、いや学校の皆が年上のニャンちゃんを気持よく受け入れてくれているということなのです。ニャンちゃんは一番上級生より年上なのですから。

ベトナムには、いじめはありません・・と言ったある女学生の確信ある言葉が、現実味となって感じられました。

「学校は楽しいです。勉強も楽しいです。数学が好きです」

ニャンちゃんのはずむ言葉に、リズムと勢いが感じられました。
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だが、まだ心配が去ったわけではありません。

2ヶ月に1度の輸血をハノイまで出かけてしなくてはなりません。

地元で輸血が出来るような医療事情の好転は、当分望めそうもありません。

ともかく、長生きしてほしい・・この一言につきます。

そして、大学2年生になったお姉ちゃんのクエンさんに続いてほしい・・・と願うのは私だけではないでしょう。

これまで、たくさんの方々が応援してくれました。仙台のパイロット・クラブ。東京文京区の小学校の生徒さんを初めとして、多くの方々が浄財を寄付してくれました。
それらが、「栄養をつけてあげよう」というニャンちゃんのおかず一品買い上げ運動に役立ちました。
優等生の賞状を持つニャンちゃん
実は、ニャンちゃんは、09-10年度の学年で、成績優秀につき表彰する・・ということになり、受賞した優等生の賞状を大事そうにもってきてくれました。
涙が出るほど嬉しさを感じ、私はニャンちゃんをぎゅっと抱きしめました。パウチッコをした私の写真を3枚さし上げて、8月の再会を約束しました。

お母さんの表情もとても明るくなっているようにお見受けしました。

少しでも良い家庭環境が出来れば、それだけ母親としても安心材料になります。

夫と男の子を亡くした奥さんは、これまでどんなに不安だったか・・・

ようやく安定した生活に入りつつあるように思います。

いま、長女のクエンさんとこのニャンちゃんが、母親にとって、最高の希望の光なのだと確信します。かけがえのない二人の子供たち。

まさに、「子にすぎたる財(たから)なし」です。

未来を担う子供の成長は、一人母親のみならず、周囲の人にも大きな喜びです。ニャンちゃんの住む地域、ニャンちゃんを受け入れている学校を初めとして、私たち支援隊も含めて、皆で子どもを育んでいく社会にしていことが大事です。

「木を植える場合、大風が吹いたとしても。強い支えがあれば倒れない」という名言があります。
私たちは、大いに支えになりたいと思います。Posted by Picasa

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