2009-10-01

台風ケッツァーナ 続報

台風16号(ケッツァーナ)は、瞬間のうちに、大きな爪あとを残していったようです。
ダナン市を流れるハン川の増水

ベトナムの発表では、台風による被害は中部沿岸、高原地帯の9省に拡大し、死者は40人に、行方不明は10人となっています。ベトナム中部で30万戸が前回または損壊する被害を受け、10省で避難した人は35万7000人だということです。

気象台の情報では、クアンナム省の河川の水位は、1964年以来の危険水位に達しそうだということです。

また、ダナンでは、陸上に打ち上げられた船も出ています。

ダナンの避難先でバスから降りる住民

ベトナムコーヒーの主産地であるダクラク省、ベトナム第3位のコーヒーの産地であるザーライ省では、ゴムの木も被害に遭っているようです。

クアンナム省のホイアンでは、一部で床上浸水し、ボートで避難しているようです。「かつては、嵐か洪水を別々に経験したものだが、今回は一緒にきた」と、ホイアンの住民は言っています。外人観光客は、政府の建物に避難しているようです。

ホアン・チュン・ハイ副首相は、クアンガイ省を含む被災地の電力の早期復旧を指示しました。ベトナム初の石油精製所となるクアンガイのズン・クアット精製所は、台風による被害が少なく、予定通り昨日から操業が始まったようです。

フエ市内
台風「ケッツァーナ」は、ラオス、カンボジアに向かったあと、熱帯性低気圧になりました。

この台風被害は、たまたま今週バンコクで開かれていた気候変動の話し合いの格好のテーマとなったようです。発展途上国や環境団体は、豊かな国の即時の行動を求めて、気候温暖化問題で熱の入った討論を繰り広げたようです。Posted by Picasa

0 件のコメント: