2008-11-02

結合性双生児に関連して・・

前日(11月1日)のブログで、ビン・トゥアン省で結合性双生児誕生の話をしました。そのビントゥアン省で思い出したのが、このチャン・ティ・ホアンさんです。だから、10月26日に出生した結合性双生児が、枯れ葉剤の被害者と断定しているわけではありません。そこは、お間違いの無いようにお願いします。
アメリカ司法省の前で支援を呼び掛けるホアンさん
ここにご紹介するホアンさんは、このブログの10月2日で紹介した人と同じです。
彼女は、9月28日から、10月28日まで、ベトナムの枯れ葉剤被害者の代表として、同じく被害者の一人ダン・ホン・ニュッとさんと、アメリカ10都市を回って、被害者の実情と支援を訴えてきました。

1986年12月16日に、ベトナム南部のビン・トゥアン省ドゥック・リン郡に生まれました。枯れ葉剤が多量に撒かれたドンナイ省に隣接する郡です。10月26日に結合性双生児がうまれたバック・ビン郡よりはるかにビエン・ホア空港寄りです。

彼女は、第2世代の枯れ葉剤被害です。

お母さんが、戦争中にエージェント・オレンジに曝露したようです。

アメリカでの集会に参加するホアンさん他

ホアンさんは、生まれつき両足が無く生まれました。そして、左手に奇形性が見られます。

彼女は、辛い少女時代を過ごしました。小学校の通学年齢になっても、学校は行けなかったそうです。「皆が、怖がったから」といいます。

12歳から、ホーチミン市の平和村Ⅱに入り、そこで暮らしました。平和村Ⅱというのは、ベトちゃん(故人)ドクちゃんが入っていたトゥーズー病院の中にあります。彼女は、平和村育ちの世代なんですね。

7歳の時のホアンさん
ホアンさんは、ホーチミン市の大学で、コンピューター科学を学ぶ学生に育ちました。
この度のアメリカ訪問は、彼女にとって初めての旅でした。結構流暢に英語を話します。彼女は大きな使命を果たしたと思います。

VAVAのアメリカ派遣の予算は、4万2000ドル弱で、アメリカを1ヶ月、枯れ葉剤被害者の実情を訴え、支援を呼び掛けるツアーでした。
10月31日の時点で、集まったのは2万2000ドルちょっと。目標の半分しか達成できていません。
どこの国でも、弱者支援となると、なかなか身銭を切ってくれる人はいないものですね。
私たち支援隊は、ほんとうにささやかですが、協力をさせて頂きました。Posted by Picasa

0 件のコメント: