2008-11-05

ベトナム中北部の水害 その4

11月5日 今日も、ベトナムから入手した情報をお伝えします。数字などは、その時点である程度正しいものですが、全体の中で正確かどうかは、わかりませんので、その積もりでお読みになって下さい。まずは、非常に悲しいニュースから。

火曜日、自宅のベッドから落ちた生後13ヶ月の坊やが、溺れ死ぬという事故が、ニンビン省であった。

床下浸水になっていて、坊やがベッドから転げ落ちえ、亡くなったものです。家の中で亡くなるという、なんとも痛ましい事故です。火曜日現在で、この1歳児の坊やを含めて、この水害による死者は65人です。

以下は、メモ風に書いていきます。

グエン・タン・ズン首相は緊急会議を開き、23年ぶりの最悪の水害に苦しむ被災者の支援方法について、協議した。
今後さらに降雨が予想されているために、関連大臣を被災地域に派遣して、今後の雨対策の仕切りをさせることになった。
首相は、ハノイ市には、予想される最悪の洪水対策の立案を命じた。

洪水管理防止中央委員会の統計では、中部諸省で161戸が倒壊し、被災者の数は12万6000人にのぼっている。

現在避難世帯は5000世帯以上に及び、26万ヘクタールの田畑が水に浸かっている。魚の養殖池は2万7000ヘクタールが水没し、農家の被害は約3億米ドルにのぼるという。
農業開発省は、農業部門だけ被害総額は1億8千万米ドルになるとしている。

ハノイ市は、最悪の被災地の一つで、火曜日現在の死者は20人に達した。多くの住宅地は、依然水に浸かったままで、ほとんどの通りで交通渋滞が起きている。

鉄道、バス駅は、機能マヒのままで、他省からの列車は、火曜日現在ハノイ駅に到着できないでいる。
ハノイ発の北部方面行きのバスすべては、ハー・ナム省のドン・ヴァン町経由で50キロの迂回を余儀なくされている。

ハノイ市当局は、ニュエ川の堤防が決壊したという噂を否定した。

ハノイ市のチン・ズイ・フン副市長は、「各河川の堤防は依然安全だ。

ハノイ市内の2302校の700校以上が、水曜日現在休校になっている。

ハノイの雨は小康状態だが、新たな問題が起きている。水を含んだゴミから悪臭がでていると、住民の苦情が寄せられている。

ハノイ市環境清掃社は、今後数日で、3500トンから4000トンのゴミが溜まると予想している。

同社は、ごみ箱を200個住宅地域に設置し、20台のゴミ清掃のトラックと20台の清掃車を出してゴミと死んだ動物の遺体の回収にあたっているが、追いつかない。

地下水が汚染されたために、料理用にボトルの水を買うことを余儀なくされている人も多い。

ドン・ダー区では、停電が続き、綺麗な水がないまま過ごしている人もいる。

ハノイの保健局では、市民に、明礬(みょうばん)とクロラミンBの粉末を使用して水を消毒し、その後煮沸するように注意を呼び掛けている。ハノイ市の防疫センターでは12トンの粉末を準備しているという。

防疫・環境管理局では、全市民が洪水後のゴミの処理と環境浄化に協力して欲しいと求め、さらにハノイ市とハノイ市民に、コレラやデング熱の発生に十分気を付けるように警告を出している。

さらに同局は、市民は井戸水を使用しないようにと注意を出し、郊外の人々は、消毒済の水のみしようするようにお触れを出した。

また、同局は、保健省にはクロラミンBの粉末は50トン以上の備蓄があると言っている。
一方、食品安全局は、係員を市内の市場に派遣し、食品の安全性の検査を行っている。

火曜日現在で、ハノイ市当局は、飲み水、135トンの米、50トンの即席麺の配給を行った。

ニンビン省か? 場所不明
ホーチミン市は、洪水による死者や負傷者を出したハノイ市の家族に5800米ドルを含む見舞金や救援金として12万ドル近くを、クアンガイ省、クアンナム省、トゥアティエン・フエ省、ゲアン省、ニンビン省の家族には1万2000ドル近くを、ホアビン省、フート省、タイグエン省、ランソン省。ヴィンフック省、バクザン省へはそれぞれ5900ドルずつを見舞金として贈った。

ハーナム省では、住民への健康診断を始めた。

ハーナム省では、すでに1トンのくろらみんBの粉末の配給を住ませており、その上で環境の浄化を指示している。

ハティン省では、薬を便乗値上げしないように命令を出した。同時に、2トンのクロラミンBの粉末の配給も終えた。

ハティン省では、物価は統制されており、火曜日現在300トンの米と即席麺、数百トンの新鮮な野菜が運ばれてきているという。

今日から、さらに北部、中北部で最高300ミリの雨量が予想されている。ハノイの気温は21度~29度の予想だ。ハノイの紅河やタイビン、ルクナム川は依然増水を続けているが、タオ河やロ川では危険水域にあるものの水位は下がりき始めている。
なお、洪水関係のニュースはひとまず、これで終了する。(北村 記)
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2008-11-04

死者葉65人に・・・

11月4日 ベトナム保健当局は、昨日(11月3日)、コレラ、デング熱など病気が発生する可能性があると、警告を出しましたが、未確認ですが、ついに、病気が発生したと言うニュースも入ってきています。以下、最新の情報です。

今回の大雨による死者はついに、65人まで増えた。

保健省は、水害被災地域の保健所に、24時間態勢で備えるように、指示を出した。

ハノイでは、昨日は雨は小康状態を保っている。しかし、政府は、今週は、北部―中部の山岳地帯に更に大雨の危険性があると警告を出した。

国家気象予報センターは、タインホア省からゲアン省にかけて、河川の氾濫、地滑り、大規模な異常出水が予想されるという警報を出した。

多くの通りが水に浸かっているハノイ市内は、学校を休校にした。先週金曜日以来のハノイ市内の雨量は、500ミリに達している。

ハノイ市とホーチミン市を結ぶ国道一号線(ホーチミン・ハイウェー)は、中部のトゥアン・ティエン・フエ省内の土砂くれで、あちこちが寸断されている。

ベトナム政府は、北部諸省の河川の堤防修復工事と、洪水危険地域からの市民の避難活動を促進するように出動を命じた。

堤防が決壊したニンビン省では、数千人の生活が心配されている。しかし、詳細は不明である。私たちの支援家族らの安否も心配だ。皆の無事を祈ろう。

主要農業地帯である中部高原地帯はこの大雨の影響は受けていないが、雨で今週のコーヒーの収穫は延期された。
また、中国南西部の雲南を中心に被害がでている。(北村 記)Posted by Picasa

2008-11-03

ハノイを中心に広範に大被害

11月3日 依然としてハノイ市は水没状態だ。昨日の数字と違う部分もあるが、被害の全体像をつかむために、現時点でつかんだ情報をブログに載せておきたい。

この1週間の大雨によるベトナム中部北部の最新の死者の総数は、未確認だが、55名に達している。

首都のハノイでは、野菜が暴騰し、来週分の野菜が底をついており、野菜が来週市場にでるかどうか危ぶまれている他、水道水も汚染され、飲み水の確保も緊急課題になってきた。

ハノイでは雨は日曜日の朝一時止んだが、午後から降り出し、依然水没状態である。

当局は、水害はさらに悪化の様相を見せていると警告を出した。

全ての湖と河は氾濫しており、ハノイを取り巻く紅河(ホンがわ)の土手も危険状態になり、決壊も視野に入ってきている。

大雨は、家屋、発電所、学校、事務所など至る所で被害を与え、仕事場から帰宅できない人も多数に登っている。洪水で、市内の給水も汚染している。

「水が汚いので、泳いで帰るわけにもいかず、2日間オフィスで過ごしました。全くの悪夢です」と、グエン・ゴック・キエムさん(29歳)は言った。

ニンビン省では、河川が溢れ、1万戸が浸水している。土手の補強作業をしていた兵士1人が、土曜日に死亡したと、ニンビン省人民委員会のブイ・ヴァン・タン委員長は言った。

当局は、民兵1000人を動員して、村人を高台に避難させている他、水害地域に食糧を急送している、と、タン委員長は語った。

現時点での最優先課題は、堤防の決壊を防ぐことで、最悪の場合は、数十万の人の被害者がでる」と、タン委員長は予測する。

北部のホア・ビン省とフー・ト省で合わせて3人が水に流されたほか、ヴィン・フック省では2人が行方不明になっている。

ベトナム中部では水が引き始めたが、ハティン省で4人の死体が見つかり死者の合計は28人と増えた。ハティン省では、合計12人が溺れ死んでいる。

隣のゲ・アン省では、先週、下校途中の4人の子どもが水にさらわれ、これまでに合計12人の死者が出ている。

またクアンガイ省とクアンビン省で、合計4人の死者がでている。

更に悪いニュースだが、北部では後数日は降り続く様子で、さらに被害が広がることが懸念されている。
穀物の被害は広範囲に拡大しており、悲惨の二文字である。
                       
*再度ご説明しますが、ここに挙げた数字は必ずしも正確ではありません。それは、交通・通信事情のよくない地域で洪水が多数発生しており、正確な数字をつかむまでには、数週間はかかるとみられるからです。
                           
ほんとうに、ベトナムの皆様に、お悔やみとお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧を念じております。(北村 記)Posted by Picasa

2008-11-02

ベトナム北部の洪水 死者44人に

ハノイ市内の大洪水
今回は、少し詳しく水害の情報をお伝えします。
今はいってきた情報(日本時間の11月2日午後8時現在)では、ベトナム中北部の水害による死者は44名に増えました。すでに死者60名を超える数です。
タインホア省で20人、クアンガイ省で17人などの数字があがっています。ということは、更に死者の数は増え続ける可能性が濃くなっています。ご冥福を祈り、被害者にお見舞い申し上げます。
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10月31日、ハノイ中心部のグエン・チャイとラン・トゥンの間で、午前1時から午前10時までの間に450ミリの雨量を記録しました。

10月31日は一晩中降り続いたようです。国家気象予報センターのブイ・ミン・タン長官は、10月の雨としては35年ぶりの雨量を記録したと言っています。
最新のニュースでは24人が死亡したとされています。ハノイ市内では、4人が死亡しています。
ハノイのほとんどの通りが冠水しており、グエン・クエン、グエン・ルオン・バン、チャン・クオック・トアン、トー・ニュオムなどの通りは水深1.2メートルとなっているそうです。

ホアン・ホア・タム、デ・ラ・タイン、イエン・フーの各通りでは、数千台の車両・バイクなどが動かなくなって乗り捨てられ、交通渋滞をひきおこしているようです。

半日ほど孤立した住民も一部いたようです。
住民の声「私は、午前11時に家を出て仕事に向かいましたが、4キロ離れた仕事場に着いたのは3時半でした。チャン・フン・ダオ通りのホアン・キエム区の公務員、レ・ホン・ハインさんです。
                      
「私は、バイクタクシーを拾って職場に行きました。仲間よりはついていました。同僚は、バイクタクシーを拾いましたが、泥水の中に落ちてしまいました。私のバイクは、プラグに水が入って動かなくなりました」ドンダー区のグエン・スアン・ヒエップさん。
グエン・タイ・ホック通りでは、バイクは、6時間足止めをくわされたそうです。
市内の排水作業を行うために、午前4時半から、ハノイの下水工事会社が1000人を動員されました。                              
警官も数百人が動員されました。
                        
停電は、カウ・ザイ区、ドンダー区、平和村のあるタイン・スアン区で発生。10便が、ノイバイ空港に着陸出来ず、行き先を変更しています。  
                            
大雨は、北部のフー・ト、ラオ・カイ、トゥエン・クアンの各省でも降り、山崩れが起きたり、穀物や家屋に被害が出ています。
                            
北部の河川も増水し、ボイ河では水位が14.75米に達し、注意3の警報が出されました。
ハティン省では、死者11人、クアンガイ省では3人、ゲアン省では1人が行方不明になっていると伝えられているが、正確かどうかわかりません。
                            
国家災害管理委員会の被害総額の予想は、2000億ベトナムドン(1250万米ドル)に達するということです。 また、山崩れなどで、数十人が負傷しており、家屋の損失も出ています。
                          
たった今、ベトナム外務省のタインさんからメールが来ました。ホーチミンにいるそうです。「24年間前の水害を思い出す。ハノイは湖になってしまっているようだ」と書いてあります。
                             
BBCテレビは、ベニスのようだと報道しています。
また、各地で山崩れなどで、数十人が負傷しており、家屋の損失も出ています。
被災地域では、数千に及ぶ学校が1米以上の水に浸かっており、また、養殖池でも水が溢れています。

田畑の被害も深刻となっていますが、最終的にはかなりの被害にのぼるとみられます。

中部のトゥア・ティエン・フエ省内の幹線道路が1米の冠水している他、国道14号E線と14号B線とクアンナム省内のホーチミン・ハイウェーが深刻な被害を受け、多くの車が立ち往生している。

また、ゲアン省内の7号線と15号A線も不通になっている。これらの国道は、いずれも旧ホーチミン・ルートに関連しています。
カー河の水位は7.5米、ラー河の水位も5.6米と増水し、警戒水位を突破し、気象センターは最高度の厳重警戒態勢を呼び掛けている。

また、多くの住民が安全な場所に避難している。

気象予報センターは、「今後3日間雨は降り続くので、、中部、北部の河川は最大警戒水位の6米を突破することが予想される」として、河川に対する厳重な警戒が必要だと言っている。
また保健省は、中部諸省の保健局に対し、厳重警戒地域では十分な医薬品と医療器具を確保するよう指令を出した。

また、孤立しそうな診療所は、必要なら安全な場所に移動するようにと指令を出しました。

移動診療班が24時間態勢で勤務に就いている。

また、保健省は、関連する機関にも医薬品や医療器具などを準備を整えるように緊急指令を出しました。

国家災害管理委員会は、高原地帯の省には山崩れ、低地帯の省には異常出水に注意するよう呼び掛けています。
毎年の洪水で、ベトナムで年間数百人の死者を出しています。
なお、ニンビン省のビンさんにも、被害状況を問い合わせています。また、私たちが支援した豚への被害も心配しています。
新たな情報が入り次第、ブログにアップします。Posted by Picasa

結合性双生児に関連して・・

前日(11月1日)のブログで、ビン・トゥアン省で結合性双生児誕生の話をしました。そのビントゥアン省で思い出したのが、このチャン・ティ・ホアンさんです。だから、10月26日に出生した結合性双生児が、枯れ葉剤の被害者と断定しているわけではありません。そこは、お間違いの無いようにお願いします。
アメリカ司法省の前で支援を呼び掛けるホアンさん
ここにご紹介するホアンさんは、このブログの10月2日で紹介した人と同じです。
彼女は、9月28日から、10月28日まで、ベトナムの枯れ葉剤被害者の代表として、同じく被害者の一人ダン・ホン・ニュッとさんと、アメリカ10都市を回って、被害者の実情と支援を訴えてきました。

1986年12月16日に、ベトナム南部のビン・トゥアン省ドゥック・リン郡に生まれました。枯れ葉剤が多量に撒かれたドンナイ省に隣接する郡です。10月26日に結合性双生児がうまれたバック・ビン郡よりはるかにビエン・ホア空港寄りです。

彼女は、第2世代の枯れ葉剤被害です。

お母さんが、戦争中にエージェント・オレンジに曝露したようです。

アメリカでの集会に参加するホアンさん他

ホアンさんは、生まれつき両足が無く生まれました。そして、左手に奇形性が見られます。

彼女は、辛い少女時代を過ごしました。小学校の通学年齢になっても、学校は行けなかったそうです。「皆が、怖がったから」といいます。

12歳から、ホーチミン市の平和村Ⅱに入り、そこで暮らしました。平和村Ⅱというのは、ベトちゃん(故人)ドクちゃんが入っていたトゥーズー病院の中にあります。彼女は、平和村育ちの世代なんですね。

7歳の時のホアンさん
ホアンさんは、ホーチミン市の大学で、コンピューター科学を学ぶ学生に育ちました。
この度のアメリカ訪問は、彼女にとって初めての旅でした。結構流暢に英語を話します。彼女は大きな使命を果たしたと思います。

VAVAのアメリカ派遣の予算は、4万2000ドル弱で、アメリカを1ヶ月、枯れ葉剤被害者の実情を訴え、支援を呼び掛けるツアーでした。
10月31日の時点で、集まったのは2万2000ドルちょっと。目標の半分しか達成できていません。
どこの国でも、弱者支援となると、なかなか身銭を切ってくれる人はいないものですね。
私たち支援隊は、ほんとうにささやかですが、協力をさせて頂きました。Posted by Picasa

結合性双生児が誕生しました

10月26日に ・・・

ベトナム南部の省ビントゥアン省で、女の子の結合性双生児が生まれました。

結合性双生児が生まれたのは、10月26日。ビントゥアン省ファンティエット市のアンフオック総合病院です。お母さんは、バクビン(Bac Binh)
郡ファンタイン(Phan Thanh)村(省都ファン・ティエットから国道1号線を60キロほど北上した所です)に住むグエン・ティ・ラップ(Nguyen Thi Lap)さんです。年齢は20歳です。

26日、ラップさんは、帝王切開の末、女の子の結合性双生児を出産しました。
帝王切開手術を担当した女医のカオ・ティ・ビン(Cao Thi Binh)先生の話では、双子の体重4.4キログラム。

胸部と腹部がつながっており、循環器系やへその緒なども一組しかないということです。

また、腕と足は4本ずつあるそうですが、腕2本と足2本が結合しています。

出生後の双子の状況は、「一人は元気。もう一人の呼吸が弱く人工呼吸器を装着している」 そうです。

お母さんはチャム族の子孫で、初産だそうです。妊娠4カ月目に同病院で超音波検査を受けた際には発見されなかったという。

母親と双子は、ドゥック君が入っていたホーチミン市のトゥーズー病院に運ばれ、分離手術が可能か道か、診察が続いているようです。

これだけの情報では、枯れ葉剤と関係があるかどうかわかりません。家族のバックグラウンドが分からない限り、何かを断定するのは危険です。

結合性双生児の場合、共有している部分に奇形性が見られます。つまり左右相称ではない現実があるということです。循環器系とへその緒がひと組というように、二人が生きて行くには厳しい状況です。また、共有している胸部と腹部にも、血管の奇形性があるかもしれません。これらは検査の結果を待つしかありません。

足と手も結合しているようですので、例えば血管にも奇形性が隠れているかもしれません。分離手術と言っても、2で割ればいいという簡単なものではありません。

何にもまして心配なのは、一人の赤ちゃんの呼吸が弱っていると伝えられることです。

私がハノイ勤務中に、たまたま2例の成功例を見ました。臓器ともに、二人分があったので助かりました。ひと組の手術を執刀した先生の話では、手術して初めて見つかる奇形性もあって、大変でした・・と話していました。

いずれにしろ、分離手術は行わなければならないでしょう。分離手術をして二人とも生きていけるのなら問題ないですが、それが不可能なら、どちらを助けるかという、生命救助の問題もでてくるかもしれません。祈る気持ちです。

ビン・トゥアン省と聞いて、ピンと来たのは、今年の9月から、ベトナムを代表して、枯れ葉剤被害者の惨状を訴えに渡米したチャン・ティ・ホアンさんも、ビン・トゥアン省の生まれです。

もちろん、これだけで枯れ葉剤被害だと双生児を結びつける気はありません。次のブログもご覧になって下さい。(北村 記)

2008-11-01

中・北部の皆様 お見舞い申し上げます

11月01日:今回の大雨による水害で被害に遭われた方々に、愛のベトナムさわやか支援隊として、衷心よりお見舞い申し上げ、一日も早い回復をお祈り申しあげます。

先週からベトナム中部に降った大雨による洪水で、現在までに14人が亡くなっています。
首都のハノイでは、多くの道路が冠水し、所にによっては、1米以上冠水しているところがあるようです。
大雨は、金曜日の朝から降り始め、山岳地帯を抱える6つの省で異常出水による洪水が懸念されていました。


24日以来9省を襲った大雨では、下校途中の11歳~12歳の2人の少女と、2歳の男の子が洪水に呑まれてしまったそうです。

ハティン省で7人、クアンガイ省で3人、ゲアン省で2人、クアンナム省フーイエン省でそれぞれ1名ずつの死亡が報告されています。水曜日以降でハノイ南部の300キロにあるゲアン省では、330ミリの雨量が観測された他、トゥア・ティエン・フエ省内を走る国道1号線は、山崩れなどであちこちが寸断されています。

これまでに、合計14人が亡くなっています。中部地方の雨期は、今月には終わる見込みです。

コーヒー・ベルト地帯と呼ばれる中部高原地帯や、米のかごと呼ばれるメコンデルタ地帯は、この雨による影響はないそうです。

中部高原地帯のコーヒー豆の収穫は、例年より2週間早く、11月中旬を予定しているそうですが、悪天候で、乾燥期間が伸びたり、豆の質にも影響が出るかも知れないと業者は心配しています。

私たちが、支援に行っている地方の皆様も、どうかご無事でありますように・・と祈っています。