2006-10-10

支援隊 2006さわやかツアー報告記(5)タインホア省

9月23日。 ハノイのホテルをチェックアウトして、ニンビン省を経由、タインホア省の孤児院を訪問しました。ここで、われわれは2グループに分かれました。

2階では、会長の大釜さんと新谷音楽療法士が大活躍。タオルを頭に巻いた大釜会長(すでにトレード・マーク)が、笑いをとりました。皆が、一生懸命に体を動かしながら楽しむ姿は、ほんとうに可愛いです。強く、逞しく、素直に育って欲しい・・そう願わざるを得ません。
ホーチミン翁の胸像の横で、「チェッチェコリ・・チェッコリ・・・」とやる大釜会長のまねをする子どもたちです。

 若い鯉渕さんは人気者。サインをねだられていました。

音楽療法の後30分ほど、中学生以上の人たちと、懇談しました。医者になりたい人、教師になりたい人が多かったです。警察官志望も何人かいました。「悪い奴を捕まえたい」 その気概に、少年の一途さを感じました。 少年たちからは、「ベトナム人をどう思うか」「食べ物で何が嫌いか?」「今、どんな仕事をしていますか?」などの質問がでました。大釜会長、宮尾事務局長、新谷文子、大庭渉、北村元が答えました。 大庭君は、緊張したのか、答えられない時も。 この後、たくさんの古着、水着、楽器を、ハイ所長、ホアン・ティ・ガー(HoangThiNga)副所長、子どもたち代表としてカイン君に差し上げました。大釜ふみこさんは、田舎では買えないだろうと、たくさんの生理用品をハノイから買って贈りました。どれも大変に喜んで下さいました。 ハイ所長から、「毎年の暖かいお気持ち、音楽療法、プレゼントを有難うございます。子どもたちは、とっても喜んでいます。当センターに変化があります。今まで孤児だけを収容してきましたが、近い将来、障害者、高齢者の面倒もみることになり、もっと忙しくなりそうです。皆様のベトナム滞在中のご活躍、ご成功をお祈りします」と、ご挨拶がありました。

この間、下のキッチンでは、日本式カレーライス作りが同時進行していました。ベトナム外務省のタインさんと孤児院職員の他に、大釜芙美子さん、宮尾事務局長、北村登喜子が腕によりをかけた大パーティへの序奏。お皿もコップもすべて一新。本物のスプーンで食べさせてあげようと、宮尾事務局長が7月訪越時に日本から持参。タインさんが、思い切り米を多めに炊いて、大盤振る舞い。

因みに、購入した材料は、たまねぎ20キロ、じゃがいも10キロ、ナス10キロ、豚肉20キロ、ニンジン5キロ、米20キロ(まあまあの米です、値段は20キロで660円ほどです。贅沢な日本人でうるさい人は拒否するでしょう。困ったものです)、清涼飲料、果物。日本からは、福神漬け1キロ、カレールー150人分(これは全部使用)を持参

「たくさん食べて欲しい」という大釜芙美子さんのど-んという気持ちが、この素材の量に表れています。「予定外のことは、タマネギが日本のもと違って、硬いためなかなか煮えなかったこと。それと、豚肉の脂身が1/4もあってびっくりしました。職員がそれを手際よく分けて、別の鍋で煮ていました」とは、大釜さんのお話。

大釜芙美子さんは、火吹き竹2本を持参しました。どこでみつけたのか、立派な竹2本。「以前みそ汁を作った時、キッチンで薪を燃やして煙い思いをした覚えがあります。今回もその積もりで火吹き竹を2本持っていきましたが、送風機がありました。でもご飯がなかなか炊けず、焚きあがったら、お鍋の回りの半分下がお焦げで、お醤油をかけておにぎりで食べたいなと思いました」と言っています。 つぎは、これですね。
Posted by Picasa 職員と外務省のタインさんの大活躍で、予定通り夕方5時半に「頂きます」できました。カレーは少々ゆるめでしたが、いや見事な出来映え。ご覧下さい。

きちんと食べてくれた子もいます。残した子もいます。盛りがよかったので、お代わりした子はさすがにいませんでした。もっとも、ご飯は残らなかったそうです。

カレーの臭いが、2階の音楽療法の部屋まで流れてきて、うれしいカレー・パーティでした。

シドニーで食べれば10ドルするもの。小生の10年来の夢が実現しました。1年間、構想を暖めてくれた宮尾事務局長と大釜芙美子さんに感謝。「こんなもの、ベトナム人は食べない」と、反対した人(タインさんも含めて)がいて、その時夢は潰されましたが、10年後ついに支援隊が夢を実現してくれました。私にとっては、こだわりのカレーライス。タインホアで食べる日本のカレーライス第1号です。タインさんの日本食への理解が進んだということでしょうか。

孤児院を去る時間が来ました。名残り惜しそうにする孤児院の子ら。手を振り続ける子ら。バスが動き出して、バスの中でうつむいた人がいます。今回初参加の鯉渕さん。目にうっすらと涙が。「別れが辛い・・・」 その通りです。みんな辛いのです、去る人も、残る人も。


明日に備えて、ニンビン省ニンビン市のキンドホテルまで戻って宿泊。キンド、漢字で書くと金の都です。 ニンビンの5つ星ホテル・・・・・かな?

夜、ビンさんがご挨拶にみえました。お元気。うれしい。あしたも良いことあるかな?(つづく)

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